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<東京五輪>「理解不可能」…野球の大会方式に隠された「安全装置」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2日に横浜スタジアムで行われた野球ノックアウトステージ第2ラウンドで、韓国が11-1でイスラエルに7回コールド勝ちした。 横浜=五輪写真共同取材団

韓国プロ野球SSGランダースのオーナー鄭溶鎮(チョン・ヨンジン)新世界グループ副会長がインスタグラムに「どうか説明してほしい。理解不可能だ」というコメントを載せた。KBO(韓国プロ野球リーグ)が制作した東京オリンピック(五輪)野球の対戦表をキャプチャーした写真と共にだ。これに対しKBOの公式インスタグラム側が「申し訳ありません」と返答したが、話題になったためこれを削除した。

2020東京五輪の野球の複雑な大会方式がまた注目を集めている。多くの国民はもちろん、野球ファンさえも2020東京五輪の野球の日程はひと目で理解するのが難しい。今回の大会方式が非常に独特であるからだ。

「変形敗者復活戦」方式で行われる。予選ラウンド終了後に行われるノックアウトステージでは、各組3位チームの対戦で敗れたチームを除いて、一度は負けでも次の試合に勝てばまた上位ラウンドに進出する機会を得る。決勝戦までは少なくとも5試合、多ければ8試合を行って進む。


6チームが出場した中、各組1位のチームは4強チケットをかけて対戦する。A組は日本、B組は米国が1位だった。

ノックアウトステージではA組2位(ドミニカ共和国)とB組2位(大韓民国)が、A組3位(メキシコ)とB組3位(イスラエル)が先に試合(1日)を行った。それぞれの試合で勝ったチームはノックアウトステージ第2ラウンドに進出して対戦する。ここで勝利したチームが4日に日本-米国戦の勝者と決勝進出をかけて対戦する。

韓国がこれに該当する。韓国は1日にドミニカ共和国に4-3で勝利し、2日にはメキシコを退けて上がったイスラエルに11-1(7回コールド)で勝利した。特異な大会日程と運営方式のため、韓国は1日のドミニカ戦から約13時間後の昼12時にイスラエルと対戦した。

韓国はタイトな試合日程を克服した。今大会の出場国6チームのうち真っ先に準決勝進出を決めた。2日のイスラエル戦で敗れていれば、決勝に進出するためには1日から5日まで毎日試合をする殺人的な日程が待っていた。

イスラエルとドミニカは韓国に敗れたが、金メダル挑戦が断たれたわけではない。ただ、これからは1試合でも負ければ敗退となる。両チームは3日に対戦する。ここで勝ったチームは日本-米国戦の敗者(米国)と準決勝進出チケットをかけて4日に対戦する。勝ったチームは、組1位同士の対戦の勝者(日本)-韓国の準決勝で敗れたチームと決勝進出をかけて対戦する。

今回の大会方式は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が決めた。しかし開催国の日本の影響も排除できない。

野球は日本の「国技」だ。しかし五輪では一度も金メダルを取っていない。2000年シドニー五輪の3位決定戦と2008年北京五輪の準決勝で韓国に敗れた。このため今大会方式は、戦力を整えた日本に一種の「安全装置」として作用する可能性がある。野球が12年ぶりに正式種目に採択されたのも日本の選択だ。また、出場国が6カ国と少ないため、ノックアウトステージと敗者復活戦のような独特の方式が適用された。



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