韓国野球代表チームには「解決人」がいない。4番打者が見えなかった。
金卿文(キム・ギョンムン)監督が率いる韓国野球代表は5日、オリンピック(五輪)野球2連覇の道が断たれた。勝者準決勝の日本戦、敗者準決勝の米国戦に共に敗れ、決勝進出を逃した。7日昼12時に行われるドミニカ共和国との3位決定戦を最後に大会を終えることになった。金メダルを目標にしていたが、手ぶらで日本を離れる危機を迎えている。
打線が良くない。特に「4番打者」は今大会で終始問題だった。1次リーグから敗者準決勝まで計6試合の4番打順の打率は4分5厘(22打数1安打)にすぎない。姜白虎(カン・ベクホ、KTウィズ、6打数無安打)、梁義智(ヤン・ウィジ、NCダイノス、12打数1安打)、金賢洙(キム・ヒョンス、LGツインズ、4打数無安打)などKBO(韓国プロ野球)リーグを代表する打者たちが4番の打順に入ると沈黙した。
勝負どころで空回りした。金卿文監督は今大会前に「姜白虎を4番打者で起用する」と公言した。国内で行った五輪前の3回の評価試合でもすべて姜白虎を4番に配置した。早くから姜白虎を李承ヨプ(イ・スンヨプ)-李大浩(イ・デホ)-朴炳鎬(パク・ビョンホ)を継ぐ韓国代表の4番打者と見なしていた。
期待と心配があった。姜白虎は今季プロ野球前半戦の最高の打者だった。75試合に出場し、打率3割9分5厘(271打数107安打)と、4割近い打率を記録した。問題は国家代表での経験だ。デビュー4年目の2019年プレミア12に続いて東京五輪が2回目の太極マークだった。4番打者の重圧を克服できるかがカギだった。五輪はプレミア12やワールドベースボールクラシック(WBC)と比較すると象徴性が大きい大会だ。海千山千の選手も大きな負担を感じる「メガイベント」だ。
結果は最悪に近かった。姜白虎は1次リーグの2試合に4番で出場し、6打数無安打に終わった。無理なフルスイングを続けて結果を出せなかった。金卿文監督はノックアウトステージに入ると梁義智(ヤン・ウィジ)を4番に配置した。姜白虎を2番に上げて中心打線を組んだ。結果は大きく変わらなかった。
梁義智は4番打者で出場した3試合で打率が8分3厘と1割に達しなかった。特に勝者準決勝の日本戦では4打数4三振だった。韓国代表は3番の李政厚(イ・ジョンフ)と5番の金賢洙(キム・ヒョンス)が複数安打を放ったが、4番の打順でチャンスを失い、2-5で敗れた。
金卿文監督は短期戦で大きな変化を与えない。不振の選手でも信頼して送りだす。2008年の北京大会が代表的な例だ。予選7試合で打率が1割3分6厘(22打数3安打)と不振だった李承ヨプを最後まで起用し、李承ヨプは準決勝の韓日戦で劇的な本塁打を放って報いた。五輪9戦全勝優勝を果たし、「信頼の野球」が脚光を浴びた。
東京五輪は13年前のようにはいかなかった。韓国代表は敗者準決勝の米国戦で4番打者を金賢洙に変えた。金賢洙はそれまでの試合で4割5分台の打率を記録し、韓国の打者のうち打撃コンディションが最も良かった。しかし4番の打順に入ると4打数無安打と沈黙した。大会期間中、4番打者はずっと役割を果たせなかった。
ドミニカ共和国との3位決定戦は打撃戦となる可能性が高い。両チームともに東京五輪中は短い期間に多くの試合を消化し、投手の消耗が大きい。1日のノックアウトステージ第1ラウンドでは両チーム合わせて18安打が飛び出し、韓国代表が4-3でサヨナラ勝ちした。3位決定戦は6日ぶりのリターンマッチとなる。最後にプライドを守るには4番打者を中心に打線が力を発揮しなければいけない。
金卿文(キム・ギョンムン)監督が率いる韓国野球代表は5日、オリンピック(五輪)野球2連覇の道が断たれた。勝者準決勝の日本戦、敗者準決勝の米国戦に共に敗れ、決勝進出を逃した。7日昼12時に行われるドミニカ共和国との3位決定戦を最後に大会を終えることになった。金メダルを目標にしていたが、手ぶらで日本を離れる危機を迎えている。
打線が良くない。特に「4番打者」は今大会で終始問題だった。1次リーグから敗者準決勝まで計6試合の4番打順の打率は4分5厘(22打数1安打)にすぎない。姜白虎(カン・ベクホ、KTウィズ、6打数無安打)、梁義智(ヤン・ウィジ、NCダイノス、12打数1安打)、金賢洙(キム・ヒョンス、LGツインズ、4打数無安打)などKBO(韓国プロ野球)リーグを代表する打者たちが4番の打順に入ると沈黙した。
勝負どころで空回りした。金卿文監督は今大会前に「姜白虎を4番打者で起用する」と公言した。国内で行った五輪前の3回の評価試合でもすべて姜白虎を4番に配置した。早くから姜白虎を李承ヨプ(イ・スンヨプ)-李大浩(イ・デホ)-朴炳鎬(パク・ビョンホ)を継ぐ韓国代表の4番打者と見なしていた。
期待と心配があった。姜白虎は今季プロ野球前半戦の最高の打者だった。75試合に出場し、打率3割9分5厘(271打数107安打)と、4割近い打率を記録した。問題は国家代表での経験だ。デビュー4年目の2019年プレミア12に続いて東京五輪が2回目の太極マークだった。4番打者の重圧を克服できるかがカギだった。五輪はプレミア12やワールドベースボールクラシック(WBC)と比較すると象徴性が大きい大会だ。海千山千の選手も大きな負担を感じる「メガイベント」だ。
結果は最悪に近かった。姜白虎は1次リーグの2試合に4番で出場し、6打数無安打に終わった。無理なフルスイングを続けて結果を出せなかった。金卿文監督はノックアウトステージに入ると梁義智(ヤン・ウィジ)を4番に配置した。姜白虎を2番に上げて中心打線を組んだ。結果は大きく変わらなかった。
梁義智は4番打者で出場した3試合で打率が8分3厘と1割に達しなかった。特に勝者準決勝の日本戦では4打数4三振だった。韓国代表は3番の李政厚(イ・ジョンフ)と5番の金賢洙(キム・ヒョンス)が複数安打を放ったが、4番の打順でチャンスを失い、2-5で敗れた。
金卿文監督は短期戦で大きな変化を与えない。不振の選手でも信頼して送りだす。2008年の北京大会が代表的な例だ。予選7試合で打率が1割3分6厘(22打数3安打)と不振だった李承ヨプを最後まで起用し、李承ヨプは準決勝の韓日戦で劇的な本塁打を放って報いた。五輪9戦全勝優勝を果たし、「信頼の野球」が脚光を浴びた。
東京五輪は13年前のようにはいかなかった。韓国代表は敗者準決勝の米国戦で4番打者を金賢洙に変えた。金賢洙はそれまでの試合で4割5分台の打率を記録し、韓国の打者のうち打撃コンディションが最も良かった。しかし4番の打順に入ると4打数無安打と沈黙した。大会期間中、4番打者はずっと役割を果たせなかった。
ドミニカ共和国との3位決定戦は打撃戦となる可能性が高い。両チームともに東京五輪中は短い期間に多くの試合を消化し、投手の消耗が大きい。1日のノックアウトステージ第1ラウンドでは両チーム合わせて18安打が飛び出し、韓国代表が4-3でサヨナラ勝ちした。3位決定戦は6日ぶりのリターンマッチとなる。最後にプライドを守るには4番打者を中心に打線が力を発揮しなければいけない。
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