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結局は金正恩から請求書…文政権の韓米訓練残酷史(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮は2019年6月、板門店で米朝首脳が会って連合訓練の中止に合意したと主張した。写真はトランプ米大統領が板門店共同警備区域(JSA)軍事境界線の北側地域で金正恩国務委員長に会い、軍事境界線を越える場面。 [青瓦台写真記者団]

(3)転:トランプ大統領の変心

しかし2019年2月の米朝首脳会談が「ハノイ・ノーディール」に終わると、南北関係および米朝関係は急速に冷え込んだ。連合訓練は依然として規模が縮小されたままだが、北朝鮮の期待とは違って中止や延期などの動きは感知されなかった。

トランプ大統領の「連合訓練中止」発言、文大統領の「連合訓練中止検討」の立場に続く9・19軍事合意にもかかわらず連合訓練が実施されると、北朝鮮は露骨に連合訓練を非難した。


特に北朝鮮は2019年6月30日、米朝首脳が板門店(パンムンジョム)で会った当時にトランプ大統領が金正恩委員長に連合訓練を中止すると口頭で約束したと主張した。「米国は最高位級の公約を破って南朝鮮と合同軍事演習をしようとしている」(2019年7月16日の朝鮮中央通信報道 北朝鮮外務省報道官の発言)。

金正恩は親書で不満も直接表した。「ウォーターゲート」事件をスクープしたワシントンポストのボブ・ウッドワード記者が2020年9月に出した著書『RAGE(怒り)』によると、金正恩委員長は2019年8月にトランプ大統領に送った親書に「挑発的な連合軍事訓練が、主要イシューを議論する両国(米朝)の実務交渉の前に中止または延期されると信じていた」とし「私は不快であり、この感情を隠したくない」と抗議した。

(4)結=公式「請求書」

しかし連合訓練を対北朝鮮誘引策や脅迫策のように利用しようとしていたトランプ大統領は退き、バイデン政権が発足すると、北朝鮮の立場ではさらに難しい相手を迎えた。バイデン大統領は「北朝鮮が非核化に誠意を持って臨むまでインセンティブはない」という対北朝鮮政策の原則を明確にした。

北朝鮮の立場では文政権を揺さぶるのが最も効率的なカードだった。金正恩委員長の予想は的中した。通信線復元合意から4日目の先月30日、統一部当局者が「連合訓練延期論」を持ち出した。

すると北朝鮮は待っていたかのように公式請求書を送った。金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委副部長は1日の談話で、現状況を「今は重要な反転の時期」と規定し「(連合訓練は)南北関係の前途をさらに曇らせるつまらない前奏曲になるだろう」と警告した。約13カ月ぶりに通信線復元に合意した見返りに、韓国が米国を説得して連合訓練を中止すべきだと露骨に圧力を加えた。

事実上、韓米同盟か南北関係かの選択を迫られ、政府はまた頭を悩ませている。「韓米両国が協議中」という原則的な立場ばかり繰り返す理由だ。確実なのは、どちらを選択するにしても、北朝鮮の反発か同盟に対する悪影響のうち1つは政府が覚悟しなければならない点だ。任期中の4年間ずっと自ら連合訓練を対北朝鮮関与政策に連係させた結果でもある。


結局は金正恩から請求書…文政権の韓米訓練残酷史(1)

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