28日、ソウル鍾路区貫鉄洞鍾路12ギルのあるビルの壁面に尹錫悦前検察総長の夫人、キム・ゴンヒ氏を誹謗する内容の壁画が描かれている。カン・ジョンヒョン記者
29日、ソウル鍾路区貫鉄洞(チョンノグ・クァンチョルドン)の「H中古書店」の前は一日中、大きく騒がしかった。「ジュリーの壁画」の便りが知らされ、今度は保守支持者が集まって抗議のデモを行った。保守団体とユーチューバーはこの日朝から3台の車両を利用して壁画の前を遮っては『モンキー・マジック』という歌を流した。彼らは「左派は悪魔」「自由大韓民国は常識と正義が崩れた」と大声を張り上げた。
現在、このビル1階の外壁は横15メートル、縦2.5メートルに達する計6点の壁画でいっぱいとなっている。壁画はH中古書店の代表であり、建物主であるA氏の指示により2週間前ごろ描かれた。A氏の知人であるカフェチェーン店「タンポポの領土」のチ・スンニョン代表は前日、フェイスブックに投稿した文章で「(A氏が)壁画を描いた理由は、尹氏が憲法的価値観が破壊されて出馬したということを聞いて、市民として怒りを感じたという」として「憲法的価値である個人の自由を指した意味」と書いた。同時に、チ代表は「書店の代表は大胆さで揺るぎのない態度だ。善良な市民の自由のための勇気に尊敬を表わす」と付け加えた。波紋が広がると、A氏は一部のメディアに「論議を呼んだ文面は消す」という立場を表わした。
この日、ジュリーのミュージックビデオも登場した。ユーチューブチャンネル「ペクジャテレビ」には「ナイスジュリー」というミュージックビデオの映像が公開されたが、歌詞には「ナイスジュリー、チュンジャン(甜麺醤、尹前検察総長を嘲弄する言葉)のエース」「瑞草洞(ソチョドン)の高い方々がタダであげるわけがない」「10ウォン玉一つも被害を与えるわけがない」などだ。
壁画とミュージックビデオなどは「開かれた共感テレビ」を中心にした与党寄りのユーチューブで紹介された内容だ。開かれた共感テレビは最近、認知症に病んでいるヤン元検事の母親をインタビューして「ヤン元検事とキム・ゴンヒ氏の同棲説が事実と確認された」と報じるなど、尹錫悦-キム・ゴンヒ夫婦に関連した悪質なデマを絶えず生産してきた。
ジュリーの壁画まで登場…どん詰まりの韓国大統領選ネガティブ・キャンペーン(2)
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