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ジュリーの壁画まで登場…どん詰まりの韓国大統領選ネガティブ・キャンペーン(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

28日、ソウル鍾路区貫鉄洞鍾路12ギルのあるビルの壁面に尹錫悦前検察総長の夫人、キム・ゴンヒ氏を誹謗する内容の壁画が描かれている。カン・ジョンヒョン記者

ソウル都心のど真ん中にある中古書店ビルの壁に壁画6点が掲げられた。「ジュリーの男たち」と描かれた1番目の壁画には「2000某医師、2005チョ会長」などジュリーと関係のあるような7人の名前が並べられた。2番目の壁画には「ジュリーの夢! 大統領夫人の夢!」という文面とともに金髪の女性が描かれている。「ジュリー」は、いわゆる「尹錫悦(ユン・ソクヨル)Xファイル」などに登場する尹錫悦前検察総長の夫人キム・ゴンヒ氏の別称で、キム氏が過去江南(カンナム)風俗店で働いた際に使っていたニックネームという疑惑がある。「キム・ゴンヒ・ホステス説」などは与党派ユーチューブの間で多く登場したが、現在まで全く事実と確認されていない噂に過ぎない。だが、壁画はこれを既成事実化した。壁画を掲げた人は「風刺であり、表現の自由」として「キム・ゴンヒ氏が『ジュリー』だと認めれば撤去する」と話した。与党の熱烈な支持者はここを「聖地巡礼」として褒め称えた。歪んだ大韓民国民主主義の現住所という指摘が出る。

29日、ソウル鍾路区貫鉄洞(チョンノグ・クァンチョルドン)の「H中古書店」の前は一日中、大きく騒がしかった。「ジュリーの壁画」の便りが知らされ、今度は保守支持者が集まって抗議のデモを行った。保守団体とユーチューバーはこの日朝から3台の車両を利用して壁画の前を遮っては『モンキー・マジック』という歌を流した。彼らは「左派は悪魔」「自由大韓民国は常識と正義が崩れた」と大声を張り上げた。

現在、このビル1階の外壁は横15メートル、縦2.5メートルに達する計6点の壁画でいっぱいとなっている。壁画はH中古書店の代表であり、建物主であるA氏の指示により2週間前ごろ描かれた。A氏の知人であるカフェチェーン店「タンポポの領土」のチ・スンニョン代表は前日、フェイスブックに投稿した文章で「(A氏が)壁画を描いた理由は、尹氏が憲法的価値観が破壊されて出馬したということを聞いて、市民として怒りを感じたという」として「憲法的価値である個人の自由を指した意味」と書いた。同時に、チ代表は「書店の代表は大胆さで揺るぎのない態度だ。善良な市民の自由のための勇気に尊敬を表わす」と付け加えた。波紋が広がると、A氏は一部のメディアに「論議を呼んだ文面は消す」という立場を表わした。


この日、ジュリーのミュージックビデオも登場した。ユーチューブチャンネル「ペクジャテレビ」には「ナイスジュリー」というミュージックビデオの映像が公開されたが、歌詞には「ナイスジュリー、チュンジャン(甜麺醤、尹前検察総長を嘲弄する言葉)のエース」「瑞草洞(ソチョドン)の高い方々がタダであげるわけがない」「10ウォン玉一つも被害を与えるわけがない」などだ。

壁画とミュージックビデオなどは「開かれた共感テレビ」を中心にした与党寄りのユーチューブで紹介された内容だ。開かれた共感テレビは最近、認知症に病んでいるヤン元検事の母親をインタビューして「ヤン元検事とキム・ゴンヒ氏の同棲説が事実と確認された」と報じるなど、尹錫悦-キム・ゴンヒ夫婦に関連した悪質なデマを絶えず生産してきた。


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