◆コロナの影響でさまざまな苦労
すでにチリのテコンドー代表選手ら4人が新型コロナ陽性判定を受け、欠場処理されている。五輪期間は感染による欠場と選手の交代が続く可能性がある。選手が「コロナ予防五輪か」と自嘲する理由だ。
団体競技はさらに複雑だ。野球は3チームずつ2組に分かれてグループリーグを行い、グループリーグの順位に基づいて変則的な敗者復活戦方式のノックアウトステージを行う。しかし大会開幕前に新型コロナで出場できないチームが出てくれば、該当チームを除いた残りのチームによるシングルラウンドロビン方式に変更される。ラウンドロビン1、2位が決勝に進出して金メダルを競い、3、4位は銅メダル決定戦を行う。決勝進出を決めても新型コロナのため決勝戦に出場できないチームがあれば、それ以前までの対戦で良い成績を収めたチームが代わりに決勝に進出する。
12カ国が6チームずつ分かれてグループリーグを行い、組別上位4チーム8強に進出するバレーボールでは、8強進出チームのうち新型コロナ発生チームが出れば該当チームは欠場処理される。そしてグループリーグの次の順位のチームが8強に進出する。新型コロナで4強に出場できないチームが出れば、8強で該当チームに敗れたチームが代わりに4強の舞台に立つ。決勝も同じ方式だ。サッカーは最終エントリーを18人から22人に拡大した。新型コロナ感染者が出てくる状況への対応だが、最少13人(先発11人交代2人)の出場が可能であってこそ試合に臨むことができる。
各五輪大会で話題になった「コンドームマーケティング」も過去の話になった。選手間の交流が活発な五輪では毎大会、大量のコンドームが配布された。五輪無料コンドームは1988年の第24回ソウル五輪から続いていて「伝統」に近い。リオデジャネイロ五輪では歴代最多の45万個のコンドームが配られた。15万個だった2012年ロンドン五輪の3倍にのぼる。五輪期間にすべての選手が毎日2個ずつ使用できる量だった。
世界の人々が集まる東京五輪は、コンドーム製作能力を知らせて販売を促進できる広報の場となる可能性があった。性文化が発達した日本にはサガミなど厚さ0.01-0.02ミリの「超薄型コンドーム」を製作できる会社がある。今大会のために生産設備を拡充するなど積極的に準備した。
しかし組織委が「アンタクト五輪」を強調し、コンドームを配布できなかった。結局、準備したコンドーム16万個を選手が各国に戻る時に記念品として配る計画だ。五輪特需が意味を失った。
さまざまな面で東京五輪は苦労が多い。自国内でも大会開催に反対する世論が強く、企業は相次いで五輪マーケティングをあきらめている。無観客で大会が行われるため広報効果も大きくない。19日には「トヨタが日本で五輪関連のテレビ広告をしない」という報道があった。共同通信によると、トヨタは2024年まで有効な契約で2015年に五輪最上位スポンサーとなった。契約金額は非公開だが、1000億円を超えるとみられる。
自国で開催される五輪は投資効果を得る最高の機会だ。特にトヨタは東京五輪・パラリンピックに参加する約200人の選手を後援している。ところが開会式への不参加はもちろん、五輪関連テレビ広告まであきらめ、業界に及ぼす波紋は大きい。NTTやNECなど日本主要企業も「開幕戦に参加しない」としてトヨタに同調した。新型コロナと共にする五輪でブランドイメージが悪化するのを防ぐための苦渋の選択だ。
<東京五輪>無観客、メダル獲得も歓呼禁止、感染すれば欠場処理…「コロナ予防大会か」(1)
すでにチリのテコンドー代表選手ら4人が新型コロナ陽性判定を受け、欠場処理されている。五輪期間は感染による欠場と選手の交代が続く可能性がある。選手が「コロナ予防五輪か」と自嘲する理由だ。
団体競技はさらに複雑だ。野球は3チームずつ2組に分かれてグループリーグを行い、グループリーグの順位に基づいて変則的な敗者復活戦方式のノックアウトステージを行う。しかし大会開幕前に新型コロナで出場できないチームが出てくれば、該当チームを除いた残りのチームによるシングルラウンドロビン方式に変更される。ラウンドロビン1、2位が決勝に進出して金メダルを競い、3、4位は銅メダル決定戦を行う。決勝進出を決めても新型コロナのため決勝戦に出場できないチームがあれば、それ以前までの対戦で良い成績を収めたチームが代わりに決勝に進出する。
12カ国が6チームずつ分かれてグループリーグを行い、組別上位4チーム8強に進出するバレーボールでは、8強進出チームのうち新型コロナ発生チームが出れば該当チームは欠場処理される。そしてグループリーグの次の順位のチームが8強に進出する。新型コロナで4強に出場できないチームが出れば、8強で該当チームに敗れたチームが代わりに4強の舞台に立つ。決勝も同じ方式だ。サッカーは最終エントリーを18人から22人に拡大した。新型コロナ感染者が出てくる状況への対応だが、最少13人(先発11人交代2人)の出場が可能であってこそ試合に臨むことができる。
各五輪大会で話題になった「コンドームマーケティング」も過去の話になった。選手間の交流が活発な五輪では毎大会、大量のコンドームが配布された。五輪無料コンドームは1988年の第24回ソウル五輪から続いていて「伝統」に近い。リオデジャネイロ五輪では歴代最多の45万個のコンドームが配られた。15万個だった2012年ロンドン五輪の3倍にのぼる。五輪期間にすべての選手が毎日2個ずつ使用できる量だった。
世界の人々が集まる東京五輪は、コンドーム製作能力を知らせて販売を促進できる広報の場となる可能性があった。性文化が発達した日本にはサガミなど厚さ0.01-0.02ミリの「超薄型コンドーム」を製作できる会社がある。今大会のために生産設備を拡充するなど積極的に準備した。
しかし組織委が「アンタクト五輪」を強調し、コンドームを配布できなかった。結局、準備したコンドーム16万個を選手が各国に戻る時に記念品として配る計画だ。五輪特需が意味を失った。
さまざまな面で東京五輪は苦労が多い。自国内でも大会開催に反対する世論が強く、企業は相次いで五輪マーケティングをあきらめている。無観客で大会が行われるため広報効果も大きくない。19日には「トヨタが日本で五輪関連のテレビ広告をしない」という報道があった。共同通信によると、トヨタは2024年まで有効な契約で2015年に五輪最上位スポンサーとなった。契約金額は非公開だが、1000億円を超えるとみられる。
自国で開催される五輪は投資効果を得る最高の機会だ。特にトヨタは東京五輪・パラリンピックに参加する約200人の選手を後援している。ところが開会式への不参加はもちろん、五輪関連テレビ広告まであきらめ、業界に及ぼす波紋は大きい。NTTやNECなど日本主要企業も「開幕戦に参加しない」としてトヨタに同調した。新型コロナと共にする五輪でブランドイメージが悪化するのを防ぐための苦渋の選択だ。
<東京五輪>無観客、メダル獲得も歓呼禁止、感染すれば欠場処理…「コロナ予防大会か」(1)
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