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【中央時評】G7の列に並ぶには外交改革から=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大統領のG7会議参加は世間の大きな関心を引けないまま過ぎ去った。政府はメディアの報道が足りないと言って不満混じりの表情を見せている。G7の韓国招待はG7が韓国の地位を認め、世界的イシューを共に議論するパートナーと見なしたことを意味する。さらに、米国は韓国を含めたG7拡大構想まで持っているため、韓国は今後も招待を受ける可能性がある。良いことだ。G7参加の意味はこうだが、いざ韓国内では関心が低いため、政府の立場としてはさぞ物足りないだろう。

政府は「G7参加=国威上昇」という等式に傾倒して、これが十分に広報されていない点を残念に思っているものと理解できる。しかしG7参加に関連して注目するべき側面がもう一つある。それは参加に従う責任と負担だ。したがって当然の質問は、果たしてわれわれのほうにはそれに耐えうる準備ができているのかどうかだ。

質問の背景には排他的なクラブというG7の特性がある。G7新規参加は既存メンバーが資格と有用性を評価して判断する。したがって新規メンバーは既存の観点と原則を相当部分共感することが期待される。この点で、われわれは十分に準備ができているとは見がたい。


G7の隊列に入るためには、まず最初に既存メンバーと同じ水準の国際的な観点を持たなければならない。しかしわれわれの中には対外問題に対する自己中心的な思考と国内政治中心の観点、ポピュリズムに傾倒した観点がまだ強固に席を占めている。国際的観点とは程遠い。韓国外交エコシステムの現実だ。

第二に、全地球的問題に対する責任意識がなければならない。貧困、病気、環境、気候変動、災難救護、テロ、サイバーイシューなどがそれだ。しかしわれわれは当面の個別的国益に集中する志向が強い国だ。

第三に、民主、自由、人権など価値問題に対して既存メンバーと類似の観点を持たなければならない。しかし、韓国外交は進歩・保守に関係なく価値問題を重視しなかった。歴史的に保守陣営は民主化の反対側にあったため価値問題に透徹しなかった。進歩陣営は民主化と人権擁護に役割を果たしたが、これを前面に出す場合、北朝鮮と中国を刺激することを懸念して慎重だった。

第四に、G7は西欧民主主義国家のクラブとして、中国・ロシアなど権威主義国家に対立的な観点を有している。しかしわれわれは中国とロシア問題に対して曖昧な姿勢を取ってきた。その間に、G7の一員である日本との関係は最悪になった。

第五に、北核問題に対してもG7が持っている観点とわれわれの立場の間に大きな偏差があってはならない。ところがわれわれの立場は国際的な平均より北朝鮮に対して柔軟だ。国際共助よりも民族共助で核問題を解決していくべきだという見方も相当ある。


【中央時評】G7の列に並ぶには外交改革から=韓国(2)

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