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G7・NATOの圧迫で台湾を脅かした中国、軍用機28機が台湾の防空識別圏に侵入

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中国人民解放軍空軍H-6戦略爆撃機。核武装が可能だ。[写真 台湾国防部]

米国が主要7カ国(G7)サミットと北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で中国を相次ぎ圧迫し、中国が正面対抗に出た。史上最大規模の軍用機を動員して台湾の防空識別圏(ADIZ)に無断で侵入したのだ。防空識別圏は領空ではないが、進入する前に管轄国に知らせるのが慣例だ。

台湾国防部は16日、公式発表で前日である15日に計28機の中国軍用機が台湾ADIZに入ってきたと明らかにした。これは台湾国防部が昨年、中国軍用機の接近状況を公開し始めたてから最大規模だ。4月21日中国軍用機25機が台湾ADIZに侵入した水準を超えた。

当時、J-16戦闘機14機、J-11戦闘機6機、H-6戦略爆撃機4機、KJ-500早期警報統制機2機、Y-8電子戦機1機、Y-8海上哨戒機1機が台湾島を包囲するように南側から半周回った後、機首を回して元の経路に戻った。H-6は核武装が可能だ。


多様な種類の軍用機を動員したことから、中国人民解放軍空軍が有事の際に行う台湾空襲を訓練したという意味がある。

今回の武力示威は米国に対する中国の反発を示しているという分析だ。ジョー・バイデン米国大統領の中国包囲構想に絶対に屈服しないという意志を見せた軍事行動だ。

これに先立って、13日(以下現地時間)終わったG7サミットで台湾海峡の平和と安定、そして両岸問題の平和的な解決を促す共同声明が採択された。14日、NATO首脳会議の共同声明には「中国の影響力拡大と国際政策はわれわれが同盟としてともに解決すべき挑戦(challenge)」と明記された。

中国外交部の趙立堅報道官は、G7サミットの共同声明に対して15日「中国の国際関係を干渉するもの」と反発した。趙報道官の発言が出てきた後、あまり経っていない時点に中国が武力示威に出たわけだ。

楊念祖元台湾国防長官は台湾中央通信社とのインタビューで「中国が高まりつつある外部圧力に対応するしかなかっただろう」とし、「中共軍用機の大規模の出動は中国が主権問題で譲歩しないという信号を発しようとしたこと」と分析した。

今後、台湾海峡で中国の軍事的対応度合いがますます強まるものとみられる。翰林(ハンリム)大国際学大学院のキム・テホ教授は「中国は翌月1日、共産党創党100周年式典を大々的に行うために、今回はそれなりに度合いを調整した」とし「下半期には中国が米国を狙って台湾を相手にさらに激しい反応を見せる可能性がとても大きい」と話した。



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