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韓国軍将兵に接種したワクチン、実は「食塩水」だった…「だれに打ったかわからない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

軍将兵および軍務員に対する新型コロナワクチン接種が4月28日に始まった。 [写真 空軍]

国軍大邱(テグ)病院で10日に行われた30歳未満の将兵に対するファイザー製ワクチンの団体接種過程で、接種担当者のミスにより6人にワクチン原液がほとんど含まれていない食塩水を打っていたことが確認され議論が起きている。



第201迅速対応旅団に服務しているというある将兵は14日、フェイスブックページ「陸軍訓練所の代わりにお伝えします」に、「10日に国軍大邱病院で団体接種をしたが一部が食塩水だけ入った注射を打った。病院から再接種の通知がきたが、だれが食塩水だけ入ったワクチンを打ったのかわからないので全員再接種しろというあきれた状況が起きた」と明らかにした。


この将兵は「当日21人の将兵が接種を完了したが、15人は正常にワクチンを接種し、6人は食塩水注射を打ったが、現在病院で正常なワクチン接種者と食塩水接種者を区分できない状態」と説明した。

続けて「事態の責任がある病院側は一言の謝罪もなく、あまりに多くの人に接種したためこのようなことが起きたという話と、2回打っても全く問題がないという言葉だけ繰り返した。病院側の論理が果たして民間人を相手にする所であっても通じたかも疑問」と批判した。

軍によると、将兵の書き込みは事実だと確認された。ファイザー製ワクチンは通常1本当たり6~7人に投与できる。ワクチン原液が入った瓶に生理食塩水を注射器で注入して薄めた後に接種される。

ところが接種担当者がすでに用法通りに使用を終え少量の原液だけ残ったワクチンの瓶を新しい瓶と勘違いし生理食塩水を再び入れて6人に接種したことがわかった。

さらに病院側は当日投与の失敗を認知したが、再接種が必要な将兵6人がだれなのかは特定できていないことが明らかになった。結局軍は保健当局の指針に従い同じ時間帯に接種した将兵21人全員を再接種が必要な人員と分類し、21人のうち再接種を希望した10人だけ再びワクチンを打つことになったと説明した。

国軍医務司令部は「再接種者らに1日に3回以上反応の有無を確認しており、現在まで特異症状を見せた人はいない。再発防止に向け軍接種機関と医療陣を対象にワクチン調剤手続きに対する再教育と手続き順守を強調した」と釈明した。



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