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1人に5人分や定量の半分だけ接種の事例…韓国でワクチン接種加速し誤接種相次ぐ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

10日にある予防接種センターで医療陣が市民にファイザー製ワクチンを慎重に接種している。[中央フォト]

新型コロナウイルスワクチン接種が速度を増す中で、誤接種事例も相次いでいる。来月から大規模接種が始まるとこうした事故が追加で起こりえるだけに管理監督を強化すべきとの指摘が出ている。

新型コロナウイルス予防接種対応推進団が13日に明らかにしたところによると、仁川市南洞区(インチョンシ・ナムドング)のある病院ではアストラゼネカ製ワクチンを定量である0.5ミリリットルの半分ほどの0.25~0.3ミリリットル程度だけ投与したという苦情が寄せられた。確認の結果、この病院では接種者40人ほどに指針と異なる容量を投与したという。病院側は「基礎疾患者などの異常反応を減らすためワクチンを定量投与しなかった」と主張したという。この病院の残りのワクチンは回収され、接種業務は中止された。高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院感染内科のキム・ウジュ教授は「ワクチンの定量は臨床試験で効能を最大化し副反応を最小化した適正容量を見つけて標準として許可したもの。必ず定量を守らなければならない」と話した。

全羅北道扶安(チョンラブクド・プアン)のある病院では5人分のヤンセン製ワクチン1本を1人にすべて投与する事例があった。30代の患者5人がこうした接種事故に遭い、このうち1人は40度近い高熱の症状を見せた。推進団の予防接種実施基準によると、臨床試験時に過容量接種者の場合、深刻な副反応はなかったが、接種部位の痛みなどの報告頻度が高かったという。勧告より少ない容量で接種した場合、半分以上接種されたならば再接種せず、半分未満で接種したり容量の割合を推定できない時は許可された容量で反対側の腕に再接種しなくてはならない。仁川の場合は投与量が半分以上のため再接種はしない。慶尚南道晋州(キョンサンナムド・チンジュ)のある医院ではヤンセン製ワクチン予約者にアストラゼネカ製ワクチンを投与した事例もあった。


専門家らは7-9月期から大規模接種が行われ接種者が集まる場合、こうした事故が相次ぐ恐れがあると懸念する。韓国政府は7-9月期に国民の70%以上に1回目の接種を完了する考えだ。今月中に1300万人以上に接種し、その後3カ月間で2300万人に追加接種しなくてはならない。キム教授は「秋になればインフルエンザワクチンと新型コロナウイルスワクチンの接種が重なり混乱がさらに大きくなるかもしれない」と話す。

インターネットコミュニティなどには接種直前の注射器の写真とともに「アストラゼネカ製を打ったが不安だ。目盛りを読めるなら定量なのか見てほしい」などの不安感を訴える書き込みが寄せられている。当局は再発防止策をまとめるとしているが、できるのは追加案内と教育程度だ。推進団関係者は「保健所を通じて医療機関に案内し、今月中に教育資料をアップデートしてしっかり履修できるようにしたい」と話した。



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