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「文大統領に握手欠礼」ハリス米副大統領もやられた…「大統領選必敗論」屈辱のインタビュー

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ハリス米副大統領が先月文大統領と握手した直後、ズボンに手を拭いている。

ジョー・バイデン米国大統領は単任で権力の座から降り、副大統領であるカマラ・ハリス氏で2024年再び大統領選を行って勝利する?

米国民主党内部で密かに出回っているシナリオだ。バイデン大統領が再任のために出馬するなら、80代の高齢ということに対する懸念を持つ人々、ハリス氏を支持する層が主に展開する主張だ。しかし、少なくとも今週の状況をみると、ハリス副大統領が大統領になることは簡単ではないようだ。ハリス副大統領本人の失言のためだ。ハリス副大統領は先月24日(現地時間)、訪米中である文在寅(ムン・ジェイン)大統領に会って握手した直後、手をズボンに拭いて「握手欠礼」という非難を浴びた。共和党寄りのメディアであるフォックスニュースを中心に論議が浮上した。




だが、今回の論議は少し違う。米国内で揮発性が強い「移民問題」をめぐって起きたため、ハリス氏の資質問題にまで広がる様子だ。発端は記者会見だった。ハリス副大統領が初の単独中米歴訪中に不法移民者に対する質問を受け「米国に来ないで」と断固と答えたからだ。ハリス副大統領は7日(現地時間)、グアテマラの記者会見で関連質問を受けて「米国行きの旅程は(違法な場合)危険で、彼らには『来ないで。来ないで』とはっきりと言いたい」と答えた。また「米国は引き続き(不法移民を取り締まる)法を執行し、国境を守り続ける」と付け加えた。

記者会見直後、ハリス副大統領を単独でインタビューしたNBCの人気アンカー、レスター・ホルト氏がこの問題を逃がすわけがなかった。ホルト氏はハリス副大統領に「(中米)人々が継続して国境を越えているが、あなたの言葉に効果があるか」として「国境地域を訪問したことはあるか」と尋ねた。ハリス副大統領は慌てさを隠せず「ある時点に…国境に行く」と言って「行ったことがある」と覆した。検事出身でしっかりとした話法を駆使してきたハリス氏としては例外的だった。

ホルト氏が投げた質問である「国境地域を訪問したことはあるか」は、共和党が民主党を批判する時に使う常連の質問だ。共和党は国境を封じ込めて不法移民を防ぐべきだと主張し、民主党は移民者も包容すべきだという分かれた基調を持っている。ホルト氏はインタビューの最後に同じ質問をし、ハリス副大統領は「私は(新型コロナウイルス感染症で)行ったことがない」とし、「あなたが言おうとしていることが理解できない」として回答を避けた。

この日、ハリス副大統領の発言は民主党内部でも反発を呼んだ。国境を守るというハリス氏の断言が共和党、その中でもドナルド・トランプ前大統領の影と重なったためだ。民主党の若手中米出身のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員は「米国は中南米の政局を数十年間不安定にさせた」として「誰かの家に火を付けた後、(その火を避けるために)飛び出す人を非難することはできないのではないか」としてハリス氏を迂回的だが、強く批判した。

ハリス氏に友好的だったメディアも懸念を示した。CNNは9日、ハリス氏に対して「今週はハリス副大統領がついていない」として「問題はまだ水曜日だということ」という見出しで論議を報じた。ニューヨークタイムズ(NYT)はコラムを通じて一層語調を強めた。NYTのベテラン政治コラムニストであるフランク・ブルーニ氏は「ハリス氏では勝てない」という見出しで「バイデン大統領が単任で任期を終わらせ、ハリス氏に渡すなら勝つことはできない」と批判した。初の女性、ひいては初の有色人種副大統領と呼ばれるハリス氏が越えるべき壁は多いようだ。



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