来月中旬、英国の最新空母「クイーン・エリザベス」(6万5000トン級)が率いる空母打撃群がインド太平洋にくる。フランスの強襲揚陸艦「トネール」(2万1000トン級)で構成された上陸準備団は先月、母港を離れて日本に向かって航海中だ。欧州の戦闘艦が北東アジアに集結し、国連軍司令部の役割が北朝鮮からの韓半島(朝鮮半島)防御から中国牽制に広がる余地があるという分析が出ている。
匿名を求めた政府筋は27日、「フランス上陸準備団が来月、日本国連軍司令部の後方基地でに補給と整備を受け、英空母打撃群は9月に国連軍司令部の後方基地に入港する予定」と述べた。
国連軍司令部は日本に7カ所の後方基地を置く。有事の際、戦力提供国から兵力と装備を受け、韓国に送る用途だ。戦力提供国は英国・フランスを含めて計17カ国。
英国とフランスがインド太平洋に戦闘艦を送るのは、この地域での中国の浮上を防ごうとする米国を助けるためだ。
英国防省は空母派遣を通じてインド太平洋地域で繁栄と安定に深く関与すると意向を表し、今後、英国がこの地域の安全保障を支援すると発表した。
英国の空母打撃群は航海中に中国が南シナ海で領有権を主張する島の近隣海域を通過する航行の自由作戦をする予定だ。航行の自由作戦は通航を通じて中国の領有権主張に反対する意思を明らかにし、その根拠を残す作戦をいう。
フランス上陸準備団は来月、米国・日本と連合上陸訓練を実施する。この訓練は仮想国家が奪取した日本の無人島を再奪還する内容で構成されている。日本と中国が争う東シナ海、尖閣諸島(中国名・釣魚島)に関連するものだ。
米国はインド太平洋地域に原子力空母「ロナルド・レーガン」と強襲揚陸艦「アメリカ」を配備している。強襲揚陸艦は垂直離着陸艦載機を搭載すれば軽空母として運用できる。
韓国政府の一部からは、国連軍司令部の後方基地が米国の対中国包囲網に動員されるのではという懸念の声が聞こえる。別の政府筋は「国連軍司令部の後方基地は平時に任務がほとんどなかった。しかし2017年から国連の対北朝鮮制裁を執行する軍事基地として使用されている」とし「米国が国連軍司令部の後方基地の用途を徐々に増やしている」と説明した。
国連軍司令部の後方基地は佐世保海軍基地と沖縄嘉手納空軍基地が核心だった。英国・フランス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの艦艇と航空機が両基地で補給と整備を受けた。
これらはすべて戦力提供国だ。英国などの艦艇と航空機は100隻以上の北朝鮮船籍の船舶と不審な船舶が公海で制裁を違反して瀬取りをしないか取り締まっている。
延世大法学専門大学院のイ・ギボム教授は「1954年に国連軍司令部と日本が締結した国連軍地位協定に基づき、国連軍司令部戦力提供国は複雑な手続きなく国連軍司令部後方基地を出入りできる」と説明した。
これは国連軍司令部の立場とは異なる。国連軍司令官を兼ねたロバート・エイブラムス韓米連合司令官は昨年10月、「国連軍司令部の権限は1950年7月7日の安保理決議案84号(武力攻撃撃退のために米国指揮下の統合司令部構成)を根拠としている」とし「これはインド太平洋戦略とは関係がない」と強調した。
しかし経済社会研究院のシン・ボムチョル外交安保センター長は「米国は国連軍司令部の役割を拡大しながら、結局、インド太平洋戦略に基づき国連軍司令部の対象を北朝鮮から中国に変えようとするだろう」という見方を示した。元合同参謀本部作戦本部長の申源シク(シン・ウォンシク)国民の力議員は「米国は中国を牽制するのに国連軍司令部の後方基地と国連軍地位協定が役に立つと把握した」とし「北の脅威が消えても米国は国連軍司令部を解体しようとしないはず」と話した。
◆8月最後の週に釜山入港
英国の空母打撃群は8月末に韓国を24年ぶりに訪れる計画だ。国連軍情報筋は「韓英軍当局が8月の最後の週に釜山(プサン)に入港した後、9月第1週に出港する日程で調整中」と伝えた。
英国は1992年に2万トン級の軽空母「インヴィンシブル」、1997年に2万9000トン級の軽空母「イラストリアス」を釜山に派遣している。両国は英国空母打撃群と韓国海軍との連合訓練も検討している。
英国は今回の空母の訪韓を韓国の軽空母建造事業に参入するための土台にするという見方もある。韓国の軽空母は英国の空母を参照している。「クイーン・エリザベス」建造に参加した英国企業が韓国軽空母事業に関心を見せている。
匿名を求めた政府筋は27日、「フランス上陸準備団が来月、日本国連軍司令部の後方基地でに補給と整備を受け、英空母打撃群は9月に国連軍司令部の後方基地に入港する予定」と述べた。
国連軍司令部は日本に7カ所の後方基地を置く。有事の際、戦力提供国から兵力と装備を受け、韓国に送る用途だ。戦力提供国は英国・フランスを含めて計17カ国。
英国とフランスがインド太平洋に戦闘艦を送るのは、この地域での中国の浮上を防ごうとする米国を助けるためだ。
英国防省は空母派遣を通じてインド太平洋地域で繁栄と安定に深く関与すると意向を表し、今後、英国がこの地域の安全保障を支援すると発表した。
英国の空母打撃群は航海中に中国が南シナ海で領有権を主張する島の近隣海域を通過する航行の自由作戦をする予定だ。航行の自由作戦は通航を通じて中国の領有権主張に反対する意思を明らかにし、その根拠を残す作戦をいう。
フランス上陸準備団は来月、米国・日本と連合上陸訓練を実施する。この訓練は仮想国家が奪取した日本の無人島を再奪還する内容で構成されている。日本と中国が争う東シナ海、尖閣諸島(中国名・釣魚島)に関連するものだ。
米国はインド太平洋地域に原子力空母「ロナルド・レーガン」と強襲揚陸艦「アメリカ」を配備している。強襲揚陸艦は垂直離着陸艦載機を搭載すれば軽空母として運用できる。
韓国政府の一部からは、国連軍司令部の後方基地が米国の対中国包囲網に動員されるのではという懸念の声が聞こえる。別の政府筋は「国連軍司令部の後方基地は平時に任務がほとんどなかった。しかし2017年から国連の対北朝鮮制裁を執行する軍事基地として使用されている」とし「米国が国連軍司令部の後方基地の用途を徐々に増やしている」と説明した。
国連軍司令部の後方基地は佐世保海軍基地と沖縄嘉手納空軍基地が核心だった。英国・フランス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの艦艇と航空機が両基地で補給と整備を受けた。
これらはすべて戦力提供国だ。英国などの艦艇と航空機は100隻以上の北朝鮮船籍の船舶と不審な船舶が公海で制裁を違反して瀬取りをしないか取り締まっている。
延世大法学専門大学院のイ・ギボム教授は「1954年に国連軍司令部と日本が締結した国連軍地位協定に基づき、国連軍司令部戦力提供国は複雑な手続きなく国連軍司令部後方基地を出入りできる」と説明した。
これは国連軍司令部の立場とは異なる。国連軍司令官を兼ねたロバート・エイブラムス韓米連合司令官は昨年10月、「国連軍司令部の権限は1950年7月7日の安保理決議案84号(武力攻撃撃退のために米国指揮下の統合司令部構成)を根拠としている」とし「これはインド太平洋戦略とは関係がない」と強調した。
しかし経済社会研究院のシン・ボムチョル外交安保センター長は「米国は国連軍司令部の役割を拡大しながら、結局、インド太平洋戦略に基づき国連軍司令部の対象を北朝鮮から中国に変えようとするだろう」という見方を示した。元合同参謀本部作戦本部長の申源シク(シン・ウォンシク)国民の力議員は「米国は中国を牽制するのに国連軍司令部の後方基地と国連軍地位協定が役に立つと把握した」とし「北の脅威が消えても米国は国連軍司令部を解体しようとしないはず」と話した。
◆8月最後の週に釜山入港
英国の空母打撃群は8月末に韓国を24年ぶりに訪れる計画だ。国連軍情報筋は「韓英軍当局が8月の最後の週に釜山(プサン)に入港した後、9月第1週に出港する日程で調整中」と伝えた。
英国は1992年に2万トン級の軽空母「インヴィンシブル」、1997年に2万9000トン級の軽空母「イラストリアス」を釜山に派遣している。両国は英国空母打撃群と韓国海軍との連合訓練も検討している。
英国は今回の空母の訪韓を韓国の軽空母建造事業に参入するための土台にするという見方もある。韓国の軽空母は英国の空母を参照している。「クイーン・エリザベス」建造に参加した英国企業が韓国軽空母事業に関心を見せている。
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