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<危機の韓日関係、連続診断22>韓国の生きる道は「比例外交」と「コアテク・ハリネズミ」戦略(2)=韓日ビジョンフォーラム

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
魏聖洛(ウィ・ソンラク)元駐露大使=韓国は米国が中国関連の問題を持ち出すたびにこれを避けることだけに専念している。いつまでもこうしていては韓米同盟が徐々に「互いに少なく与えて少なく受けとる(less for less)」関係になるおそれがある。近く韓日米安保室長会議や外交長官会議など3カ国間の議論が本格的に展開する見通しだ。動もすればバイデン政府の北朝鮮政策樹立でも日本の意見がより重みをもって反映されたり、韓日間の歴史問題で日本がさらに冷淡な立場を取ったりする懸念もある。

崔相龍(チェ・サンヨン)高麗(コリョ)大学名誉教授=韓国は米中の間で「比例外交」を行わなければならない。現在、米中葛藤は韓国が二者択一する問題では全くなく、バランス外交や等距離外交で解決することも適切ではない。韓国は米国とは同盟関係で、中国とは戦略的協力関係だ。同盟関係と戦略的協力関係は比例的に違わざるをえない。韓国がこれを米中に論理的かつ精巧に説明しなければならない。また、今は冷戦時代のイデオロギーとは違った相対化時代という概念から考える必要がある。韓国が追求するものは、冷戦当時の絶対化時代の理念対立ではなく価値外交、比例外交である点を堂々と明らかにする必要がある。

洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)韓半島平和作り理事長=米中葛藤を韓国が機会として活用することができる。韓国は世界10位圏経済であり、技術優位にある。漸進的にクアッドに参加できる名分を探して科学技術分野では韓国が米国・中国と比較して、どの分野で優位あるいは弱点を持っているのか把握することが切実だ。韓国が米中のどちらも触れることができないコアテクノロジー(核心技術)を確保し「ハリネズミ戦略」を展開することが重要だ。いわゆる「テクノロジーマップ(technology map)」を正確に描く必要がある。この過程で韓日間の歴史問題に関連した大乗的な解決方法を探すと同時に、技術分野での協力も模索しなければならない。


梁起豪(ヤン・ギホ)聖公会(ソンゴンフェ)大学教授=韓国は米中の間で負担を負わざるを得ない。日本国内でも「日本が日米同盟においてあまりにも先んじている」「日本があえて率先して反中戦線の前に立つ必要はない」などの指摘がある。韓米外交・国防会議の共同声明で韓日米協力に関連した文面は「相互互恵的で未来志向的な協力を継続する」という程度で意外に強調水準が弱かった。だが最近、韓日間ではさまざまな交渉が行われている。ただし、韓国が日本にさまざまな提案をしているが、日本はしきりに対話のハードルを高めている様相だ。

李元徳(イ・ウォンドク)国民大学教授=現在、米国は「韓日米協力よりも重要なものはない」「北核よりも、悪化した韓日関係の改善のほうが重要だ」という立場だ。韓国はあまりにも韓半島(朝鮮半島)外交だけにとらわれるのではなく、グローバル外交力を高めて中国との関係を守りながらも米国主導の印太戦略などに参加しなければならない。現在、韓日関係の最も大きな雷管は現金化問題だ。徴用問題解決の範囲をもう少し厳格に定義して代位弁済などが使える代案を考慮するなら、政府の決断により十分に解決することができる。

権泰煥(クォン・テファン)韓国国防外交協会会長=クアッドへの直接参加が負担なら、分野別にワーキンググループのうちの一つに入る方案もある。クアッドはバイデン政府で軍事分野だけでなく新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)保健協力や気候変化など非伝統的安保分野まで拡張された。韓国はK-防疫など韓国が関心がある分野で主導的役割を果たすことができるだろう。また、韓日米安保協力の場合、曖昧な状態で維持されている韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)機能をより鮮明に強化する方案がある。


<危機の韓日関係、連続診断22>韓国の生きる道は「比例外交」と「コアテク・ハリネズミ」戦略(1)=韓日ビジョンフォーラム

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