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【コラム】植民地近代化論の虚構が現れたラムザイヤー騒動(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆植民性は近代性に連結することはできない

反面、北朝鮮(朝鮮)は反対に日本植民体制の持続に近かった。2つの体制の性格はほぼ同一だった。全体主義、軍事主義、侵略戦争、極端な拝外主義、一人崇拝、天皇体制を受け継いだ首領体制…。ほぼすべての属性で朝鮮民主主義人民共和国は日帝暴圧体制の復活だった。強占とあわせて天皇の詔勅(韓国の国号を改正して朝鮮だと称すること)で強要された国名(大韓)の剥奪と恥辱的な地方名称(朝鮮)の付与を国号(朝鮮)として使っているように、2つの相同性をここまで象徴するものもない。国名はもちろん党(朝鮮労働党)、軍隊(朝鮮人民軍)、領土(朝鮮半島)、民族(朝鮮民族)、言語(朝鮮語)でもすべて日帝が強要した命名を使った。

実際、歴史と文明に照らし合わせて、植民地近代化論がどれだけ不当だったかを振り返ってみよう。それは第一に、李承晩時期の貧困と低発展を説明できない。もし日本の占領統治によって韓国近代化の制度的・物質的・法的教育的土台が置かれ、その後急速な近代化を遂げたとするなら、韓国は日本占領終息後、引き続き発展しなければならなかった。しかし日帝強制支配の結果、1960年代初めまで韓国は発展どころか過酷な貧困と低発展に苦しめられた。


第二に、植民地近代化論とは反対に、韓国はむしろ土地改革を含めて、日帝遺産の克服以降、米国の援助や中心部資本主義との緊密な連係、そして輸出主導産業化政策の採択以降、ようやく発展し始めた。韓国の発展は日帝の遺産のためではなく、それからの離脱程度に比例した。

第三に、植民地近代化論が実際に符合するには韓国(南朝鮮)よりも朝鮮(北朝鮮)が一層発展しなければならない。なぜなら2次大戦終戦以前の工業化水準、エネルギー設備、工場施設、資源配分の面で韓半島(朝鮮半島)北部は南部とは比較さえできないほど有利だったためだ。しかし実際の結果は正反対だった。

◆植民地近代化論の亡霊振り払わなければ

第四に、東南アジア・中東・アフリカ・カリブ海・ラテンアメリカを含めて長期植民地を経験したいかなる国も植民統治の結果によって近代化と発展を成し遂げた事例はほとんどない。韓国より比較できないほど長い植民統治を受けた彼らは、なぜ植民地近代化論を適用できないか。韓国だけ、または日本による東アジアの一部国家だけが例外なのか。そうではない。

注目された世界的水準の研究が明らかにしたように、中心部の近代性が発展するほど周辺部の植民性・奴隷性・従属性は強化された。近代と植民、近代性と植民性は時系列的に発展しなかった。代わりに並行した。驚くような発見だった。侵略と共に移植されたものは近代性でなく植民性だった。人倫性・人間性でなく奴隷性・奴隷状態だった。主体性・人権・自由・平等の暴力的破壊だった。人類史はこれを確かに証明する。

人類普遍史に照らし合わせて、侵略と強占状態で植民性と近代性、奴隷性と主体性、暴力性と自律性は共に発展しなかった。植民地の近代性と植民地の近代化は成立不可能な虚構だ。今回のラムザイヤー教授の論文騒動を契機に、われわれはこの虚構的亡霊を振り払い、人間の自律と主体性、自由と平等の観点を確かに構築しなくてはいけない。そうする時、過去は未来の、苦難は希望の滋養分とすることができる。われわれは最後まで人間側に立たなければならない。

パク・ミョンニム/延世(ヨンセ)大教授(政治学)・リセットコリア運営委員


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