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「ワクチン王」保有国インド、ことしコロナワクチン25億回分以上供給へ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2月19日、京畿道城南(キョンギド・ソンナム)ソウル空港で行われたワクチン流通の第2回汎政府統合模擬訓練で徐旭(ソ・ウク)国防部長官が準備状況を点検している。今回の訓練は本地域の民間航空輸送が制限される場合、軍の航空機にワクチン輸送車を搭載して輸送する訓練だ。韓国でも近くコロナウイルスワクチンの接種が開始される。[写真 共同取材団]

「インド製コロナワクチンが世界を救う」-日経アジア

「インドのワクチン大量生産は世界が見習うべきモデル」-ウォールストリートジャーナル

「国際製薬界はインドなしにはワクチン競争をすることができない」-CNBC


「インドは米国の次に多くのワクチンを生産する」-デロイトコンサルティングの報告書

「インド血清研究所(SII)は世界中のどの企業より多くのコロナワクチンを作る」-ガーディアン

「私たちはワクチン生産能力を年間15億回分から25億回分に増やした」-SIIアダール・プーナワラCEO、AP通信のインタビューより

インドの新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチンの生産能力を評価する世界の主要メディアの報道だ。インドは昨年、世界で接種されたワクチンの60%を供給した。インドはすでに「世界のワクチン工場」に位置している。この能力を現在コロナウイルスを抑え込み、人類をパンデミックから救うために発揮している。

インドのワクチンメーカーの中でも、インド血清研究所(SII)だ。研究所の名前のようだが、民間企業だ。上場会社でもなく、個人所有のワクチン製造会社だ。アダール・プーナワラCEOがAP通信のインタビューで述べたようにSIIはワクチンの年間生産可能な物量が、ことし25億回分に及ぶ見込みだ。ワクチン生産量が、単一企業としては世界最大規模だ。SIIは膨大な生産能力をもとに「供給大乱」に陥った世界ワクチン市場を救う救世主として登場している。

◇SII、アストラゼネカワクチン委託生産

SIIは現在、スウェーデンと英国の多国籍製薬会社・アストラゼネカとオックスフォード大学が合同開発したワクチンを委託生産している。インドと世界の発展途上国に供給されるアストラゼネカ製ワクチンはSIIが生産することになる。これに加えて、6月からは米製薬会社のノヴァバックスが開発中のワクチンの生産も担う予定だ。一企業が2種類のコロナウイルスワクチンの製造を同時に担うのは異例だ。それだけ生産能力と品質管理が認められている証拠だ。

SIIが生産したアストラゼネカワクチンは、1月16日にインドで接種を開始したのはもちろんのこと、1月下旬にはインドがワクチンを無償供給した隣国のネパール・ブータン・バングラデシュ・スリランカ・ミャンマー・モルディブ・セーシェルなどにも2000万回分が供給された。国境が接しているミャンマーにも2月1日の軍事クーデター直前の1月27日、アストラゼネカワクチン150万回分を無償提供した。

◇SIIのアストラゼネカワクチン、北朝鮮にも供給予定

SIIが生産するアストラゼネカワクチンは、国際ワクチン合同購入プログラムのCOVAX(コバックス)ファシリティを介してことし上半期中に北朝鮮にも199万2000回分以上が暫定供給される予定だと、2月3日にCOVAXがオンライン記者会見で発表した。北朝鮮は、先進国が出した資金で途上国にワクチンを供給するプログラム「COVAX事前買取制度(COVAX AMC)」の供給対象の低所得国92カ国の1つだ。

COVAXの上半期の供給でアストラゼネカワクチンは、3億3600万回分の大半を占めている。供給が遅れているファイザーワクチンは、1-3月期に120万回分が供給される予定だ。COVAXの今回の暫定供給計画案は、米国・欧州・日本などの先進国や中国は含まれていない。韓国は国内のSKバイオサイエンスで生産するアストラゼネカワクチン259万6800回分以上とファイザーワクチン11万7000回分以上の供給を受ける予定だ。

COVAXは、世界保健機関(WHO)と貧困国のワクチン予防接種促進を目指すGAVIアライアンス、そしてワクチン開発に資金を支援する感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)が主導するコロナウイルスワクチン合同購入・配分プロジェクトだ。COVAXは年内に20億回分のコロナウイルスワクチンを中進国と発展途上国に供給することを目的としている。2月16日にオンライン会議を開いた主要7カ国(G7)首脳はCOVAXに75億ドル(約7875億円)を支援することで合意した。このうち40億ドルは、米国が出すことになった。COVAX支援はバイデン大統領が就任したことで米国が国際社会に戻ってきたという狼煙の役割をしている。

◇臨床試験4000万回分提供、委託生産権

では、SIIはどのようにアストラゼネカワクチンの委託生産を担ったのだろうか。膨大な生産能力を見てアストラゼネカ側からやってきて委託生産を依頼したのだろうか。SIIのホームページを見ると、驚くべきことにこのインドの会社はアストラゼネカとオックスフォード大学とこのワクチンを共に「開発」している。アストラゼネカワクチンの科学的名称ChAdOX1を開発する過程を合同で行い、寄与したというのだ。

背景を見てみよう。サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)の報道によるとSIIは昨年4月に勝負に出た。アストラゼネカがオックスフォード大学と合同開発した新型コロナウイルスワクチン候補物質のChAdOX1の開発に支援と投資をすることにした。今は3相臨床試験まで完了し、昨年12月30日に英国で、翌日にはインドで、ことし2月15日にWHOの緊急使用許可を受けた「ワクチン」だ。しかし、当時はワクチン候補物質の1つに過ぎず、安全性や有効性は未知数という状態だった。成功するかどうか分からない状態だった。軽い風邪を引き起こすアデノウイルスに新型コロナウイルスの遺伝情報を入れ、人体に接種して免疫反応を引き起こすこのワクチンのバイオ技術は、一般的なワクチンの製造技術とも異なった。

しかし、SIIの創業者サイラス・プーナワラ会長は、科学技術の力を信じていた。プーナワラ会長は果敢な投資をした。SIIの持株会社のサイダス・プーナワラグループの会長だ。SIIのアダール・プーナワラCEOは会長の息子だ。

◇1億2000万ドル投入で臨床試験を支援

プーナワラ会長は2020年9月までに候補物質を4000万回分生産し、臨床試験を支援することにした。候補物質を生産してガラス瓶に入れてはじめて、人間に注射して臨床試験を行うことができる。1回分に今のワクチン価格の3ドルだけ計算しても1億2000万ドルの巨大な投資だ。初期生産設備と品質検査の投資等を考慮すると、実際の投資は更に多いかもしれない。

フォーブスによると、プーナワラ会長の個人財産は115億ドルに及ぶが、これほどの果敢な投資は容易ではない。ワクチン開発に失敗でもしたら、企業や個人に戻ってくる打撃は並大抵のものではない。企業と企業家の信頼墜落も問題だ。

しかし、プーナワラ会長は果敢に投資と支援を決定した。その結果、オックスフォード大学の技術力、アストラゼネカのビジネスセンスに加えてSIIの生産性が相乗効果を生み出し、ワクチン開発の牽引車の役割をした。SIIはリスクを冒した果敢な共同投資により、このワクチンのインド・開発途上国委託生産権を確保した。アストラゼネカは、意味なくSIIのコロナウイルスワクチン委託生産権という大きなチャンスを与えたわけではない。

◇中世にインド移住したゾロアスター信者の末裔

プーナワラ会長は、インドで「ワクチン王」と呼ばれ、一代で成功した企業家として尊敬されている。1941年にインド中部のマハーラーシュトラ州の大都市プネーで馬を飼育する「パールシー」の家で生まれた。パールシーはペルシャ人という意味で、インドでは紀元7世紀のササン朝ペルシャ帝国(224~651年)がイスラム勢力に敗れてイラン高原のイスラム化が始まったことから、信仰を守るために移住したゾロアスター教徒とその子孫を指す。インドに定着したパールシーは言語・服装などはインドに同化したが、宗教的アイデンティティを守り、独自の共同体を運営してきた。そのため、インド特有のカースト制度やヒンドゥー教・イスラム教・シク教間の宗教対立、民族主義からは比較的自由な集団だ。西欧の文物を積極的に受け入れ、外国人とうまく協力してきたとされる。

首相を務めたインディラ・ガンディー(1917~84年)の夫でジャーナリスト・政治家のフィローズ・ガンディー(1942~60年)、タタ・グループの創業者・ジャムシェトジー・タタ(1839~1904)、世界的ロックスターのロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリー(幼名・ファルーク・バルサラ、1946~1991年)、インドの独立運動団体で政党の国民会議の共同創設者であるペロゼシャ・メフタ(1845~1915年)などがパールシーだ。

◇古代ペルシャ帝国のキュロス2世の名前が由来

パールシーの一部は居住地域に「ワラ」を付けて姓とするが、プーナワラはプーナ出身という意味だ。実際、プーナワラ会長の本拠地プネーの昔の名前がプーナだ。プーナワラ会長のファーストネームのサイラスは、紀元前6世紀アケメネス朝を創始し、ペルシャ(それ以前はメディア)という国の名前を最初に付けたキュロス2世の英語式表記だ。旧約聖書のエズラ記やイザヤ書、ダニエル書などに新バビロニア王国を滅亡させ、当時のバビロンに連れてこられて住んでいたユダヤ人を解放し、故郷に帰し、ユダヤ人がエルサレム第2神殿を建てることができるように支援したと記録されている「バーサ(ペルシャ)王コレシュ」とはキュロス2世のことだ。


「ワクチン王」保有国インド、ことしコロナワクチン25億回分以上供給へ(2)

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