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「想像の中の龍宮」と言っていた韓国放送局KBSの嘘…「日本の城」原本を発見

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

11日、KBSが旧正月特集で放送した『2021国楽童謡歌唱ハンマダン』でも、舞台背景に論争となった日本風建築物が登場した。[KBSホームページキャプチャー]

韓国国営放送局のKBS(韓国放送公社)が11日、旧正月(ソル)特集番組のフュージョン国楽番組『朝鮮ポップアゲイン』の「倭色論争」について製作陣の説明が嘘だったという疑惑が提起された。舞台背景に登場した日本風の建築物について、「日本の城をコピーしたものではない」という弁明とは相反する、原本のイラストが発見された。

日本の伝統的城の建築様式「天守閣」を連想させるイメージが『朝鮮ポップアゲイン』の舞台背景に登場したことをめぐり論争が起こったことを受け、18日、KBSは公式コメントを発表した。製作陣は「存在しない『龍宮』というイメージを具現化するために、龍宮を具現化するためにいくつかレファレンスとアニメーションなどを参考にして、視聴者の皆さんにお見せするのに適したクオリティのために試行錯誤した」と述べた。

続けて「このような過程を経て製作された龍宮のイメージは想像の中の龍宮を表現したもの」とし、「日本の城を意図的にコピーしたものではないことを明確にしたい」と強調した。


このような製作陣の説明とは異なり、舞台背景で論争になった日本風建築物のイメージは、元のイラストが存在することが確認された。さらに、そのイラストは、各種写真やイラストを販売するホームページに「日本の城」「日本の寺」などの名前で登録されていた。通常、個人や企業・団体が同ホームページに一定の料金を支払い、写真やイラストをダウンロードして商業目的で使用する。

同ホームページで「Japanese castle」(日本の城)、「Japanese temple」(日本の寺)をキーワードにして検索すると、桜の花が描かれたピンクの背景に、放送で論争になった日本風建築物と同じものが描かれたイラストが出てくる。当時、舞台背景に登場した2つの建築物はいずれもこの1枚のイラストに描かれていた。製作陣がこれを参考にして龍宮のイメージを作成していると推定される理由だ。イラストの下の英語の説明には、「Japaneses old castle」(日本の古城)と書かれている。

これについて、ある放送関係者は「元のイラストから背景を削除し、建物の部分だけを再利用して龍宮のイメージを作ったようだ」とし「原本だけ見ても、日本の雰囲気が色濃く漂っているのに、『日本の城を意図的にコピーしたものではない』という弁明は苦しいと思う」と指摘した。別の関係者も「著作権の問題に敏感な公営放送局のCG制作チームや舞台演出を担当した外注業者が出典の確認もしないでイラストを借用したとは思えない」とし、「製作陣が日本の建築物だということを知らなかったはずはない」と述べた。

倭色論争に包まれた『朝鮮ポップアゲイン』は、番組の趣旨が国楽と多様なジャンルの音楽を融合させた、いわゆる「朝鮮ポップ」を通じて世界に韓国の魂を見せるというものだったため、論争の波紋は一層大きかった。同日放送されたKBS第1テレビ『国楽童謡歌唱ハンマダン』でも舞台背景に同じ日本の城のイメージが出てきたという物議も加わった。18日、韓国国会科学技術情報放送通信委員会の全体会議で許垠娥(ホ・ウナ)国民の力議員は「韓国の魂を見せると言っていたKBSの魂が抜けたようなミスのため、故郷に帰ることのできない国民が愕然とするほかなかった」と述べた。



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