朴槿恵前大統領が2016年10月25日に青瓦台で演説文流出と関連し国民への謝罪会見であいさつしている。[写真 青瓦台写真記者団]
この日「国民の力」の内外では国民統合を掲げて赦免を要求する声も出てきた。朴前大統領は刑が最終確定し特別赦免の要件が備わった。
劉承ミン(ユ・スンミン)元議員はフェイスブックに「大統領は赦免を決断せよ。もう国民統合と未来に向かって進まなければならない時だ」と書いた。続けて最近与党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)代表が切り出した赦免論が党内の反発を受けた状況に言及し、「与党と支持者の狭量に大統領は振り回されないことを願う」と書いた。「赦免するかは国民目線で決める」(13日、崔宰誠政務首席秘書官)という青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の立場に対しても、「国民目線という口実を探さず選挙に利用する考えもするな」と繰り返し赦免を要求した。朴槿恵政権と対立した彼は弾劾訴追案に賛成票を投じ、朴前大統領支持者らから強い反発を買ってきた。
同党のキム・ギヒョン議員も「2人の元大統領に対する無条件の赦免が国の品格を守るために必要だ」とフェイスブックに書き込んだ。キム議員は軍事反乱や贈収賄などにより逮捕され2年余り収監された後に釈放された全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の事例と比較し、「李明博(イ・ミョンバク)元大統領は今年80歳、朴前大統領は69歳だ。収監施設では新型コロナ感染者があふれている状況」と懸念する。ソウル市長補欠選挙への出馬を宣言した羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)元議員も「赦免の決断を下すべき」と加勢した。
この日赦免と関連した「国民の力」指導部レベルの公式立場表明はなかった。金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長は前日cbsラジオに出演し、「文大統領が自分の目的のためにいつかは赦免するだろう」と述べた。朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表は「赦免は早いほど良い」という立場だ。
親朴槿恵系の人たちも概ね早急な赦免を主張している。ただ、金鎮台(キム・ジンテ)元議員は記者らに送ったショートメッセージを通じ、「赦免してほしいとは頼まない。これがまさに遠からず迫ってくるあなたたちの姿だ」と反応した。
これに対し正義党は赦免論に対し「厚かましく恥知らずな姿は舌を巻くほどだ。青瓦台と政府与党は赦免議論に終止符を打たなければならない」(チョン・ホジン首席報道官)と促した。
大法院はこの日職権濫用や国家情報院特殊活動費上納などの容疑で裁判にかけられた朴前大統領の再上告審で懲役20年・罰金180億ウォンを宣告した原審を確定した。これに先立ち昨年10月に懲役17年の刑が確定した李元大統領は再拘束された後現在ソウル大学病院に入院中だ。
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