韓国人で初めて国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）のプスカシュ賞を受賞したトッテナムの孫興民（ソン・フンミン）が大韓民国の自負心を示した。彼は「大韓民国をさらに誇れるようもっと努力したい」と誓った。

孫興民は１９日、イングランド・プレミアリーグのトッテナムがチームのソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）に上げた韓国語インタビュー動画で「プスカシュ賞というすばらしい賞を受賞できることになり本当に光栄だと考える」と所感を明らかにした。

孫興民は１８日にスイス・チューリッヒにあるＦＩＦＡ本部でオンラインにより開催されたベストＦＩＦＡフットボール・アワード２０２０授賞式で、昨シーズンにバーンリー戦で放った７０メートルのワンダーゴールでプスカシュ賞受賞者に選ばれた。孫興民は当時バーンリー戦でハーフライン近くからドリブル突破を始め、約７０メートルを疾走して相手の守備選手６人をかわしてから冷静なシュートでゴールを決めた。トッテナムは１９日に孫興民の７０メートルドリブルゴールの場面をアニメにして掲載した。


それだけ意味ある受賞だ。プスカシュ賞は１年間に最高のゴールを記録した選手に贈る。韓国人選手がこの賞を受賞したのは孫興民が初めてだ。アジアでは２０１６年にマレーシアのモハマド・ファイズ・スブリが受賞したのに次いで２番目だ。

孫興民は「私１人では受けられなかった賞だ。サッカーファン、韓国にいる人たち、英国のトッテナムファンと、私を応援して下さる人たちがたくさん投票してくれ良い成績を得られたと考える」として感謝の言葉を伝えた。

「これまでにも多くの賞を受けたが、韓国を代表して世界の舞台でプスカシュ賞を受賞したことが誇らしそうだ」という言葉には、「ひとまず私は常に大韓民国代表として英国に出てきてサッカーをすることそのものにも大きな自負心を感じており、大韓民国人ということを常に誇らしく考える人」と述べた。続けて「プスカシュ賞という大きな賞を大韓民国人として初めて受賞することになったが、今後もっと多くのこうした良い成績を大韓民国サッカー選手たちが私の後に多く成し遂げていくことができたら良いだろう」との希望を明らかにした。

孫興民は韓国サッカーの新しい歴史を書き、世界最高の舞台で国威宣揚に先立っている。彼は「あまりにも誇らしい。プスカシュ賞が見えるたびに大韓民国の国旗が、大韓民国が見えるだろうが、その瞬間ごとに途轍もない大きな栄光と自負心を感じるだろう。大韓民国をさらに誇れるようもっと努力したい」と誓った。