英国と米国で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのワクチン接種が始まり、新型コロナの収束に対する期待感が高まっている。しかし韓国ではワクチン配布日程さえも聞こえてこない状況だ。ワクチン接種日程も分からない状況で、朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官はワクチンを過度に確保した場合の廃棄問題を先に懸念していたことが明らかになった。接種前から過度な行政的判断をし、一刻を争うワクチン確保のタイミングを逃したのではというの声も予想される。
◆野党議員「なぜ3000万個か、5000万個を確保すべき」
15日の国会会議録によると、朴長官は先月26日、第10回保健福祉委員会全体会議に出席し、国会保健福祉委所属の姜起潤(カン・ギユン)国民の力議員とワクチン確保数量に関する議論をした。当時は韓国政府がアストラゼネカとワクチン供給契約を結んだという話が出てきた後だ。
姜議員は朴長官側にワクチンを3000万個だけ確保した理由を尋ねた。有償・無償接種を問わず5000万個を準備し、できるだけ多くの国民がワクチンを接種する必要があるのではという質問だった。姜議員は「なぜ3000万個だけを準備するのか。有料でも国民全員が(ワクチンを)接種する必要があるのではないのか」とし「5000万個を準備し、国民が(接種を)無償でしようと有償でしようと、希望する人はみんな接種できるようにするのが道理ではないのか」と問いただした。姜議員は「他国はもう(ワクチン)接種を始めているが、我々はどうなっているのかという国民の声が高まっている」とも指摘した。
これに対し朴長官は「政府の目標量は最小値が60%(3000万個)に該当するということ」と説明した。続いて「それ以上の量は現在確保を進めている。姜議員が心配する部分を私も共感している」と答えた。
◆朴長官「過度に備蓄すれば廃棄の責任」
3000万個をまず確保した状況を説明した朴長官は、行政的な問題に言及した。朴長官は「行政的な立場で見ると、ワクチンを過度に備蓄した場合、それを数カ月以内に廃棄しなければならない問題が発生するが、それによる事後的な責任問題もある」と話した。ワクチンが残って廃棄する状況も同時に考慮しなければいけないという答弁だ。
朴長官は「私は政府当局者として快く責任を取ることを考えている」としながらも「ワクチンは世界のどの国でも、特定のグループは拒否反応を、心理的に接種しないという年齢層がある」と話した。そして「ほとんどは若年層だ」と付け加えた。
朴長官が「若年層の心理的ワクチン拒否」事例として挙げたのはインフルエンザワクチンだ。朴長官は「インフルエンザワクチンは目標に及ばない」と話した。朴長官は「新型コロナワクチンの場合も5000万ドーズ(1回容量)をすべて確保しても実質的に接種しない人たちが確実にいて、国民がワクチンをどう考えているのか調べようと調査を設計中」と説明した。
姜議員は朴長官の説明を聞いた後、「(国民がワクチンを)接種しなければ私がすべて購入する。私が購入して売る」と改めてワクチン確保量の拡大を促した。
米デューク大グローバル革新センターによると、カナダは人口比で527%にのぼるワクチンを確保した。全人口が5回は接種できる量だ。英国は290%、オーストラリアは226%、チリは223%にのぼるワクチンを確保したという。米国も人口比でワクチン確保量が170%にのぼる。
◆姜議員「国民の生命だが、打算的に接近」
姜議員はこの日、中央日報との電話で政府当局者の官僚的な処理方式に問題を提起した。姜議員は「国民が5000万人であることを政府は忘れているのでは」とし「若者が接種しないかもしれないといって3000万人分だけ確保したのはとんでもない。国民の生命にかかわることに打算的な接近をした」と主張した。
カナダなど先進国が人口より多いワクチンを確保したことに関し、姜議員は「カナダや米国がワクチンを500%、200%購入した理由も、ワクチンの効果がどれほど続くか分からない状況で半年後にまた接種しなければならない状況まで考慮している」とし「我々は全国民が一度も接種できない状況を迎えている。政府の官僚的思考が問題だ」と指摘した。
◆野党議員「なぜ3000万個か、5000万個を確保すべき」
15日の国会会議録によると、朴長官は先月26日、第10回保健福祉委員会全体会議に出席し、国会保健福祉委所属の姜起潤(カン・ギユン)国民の力議員とワクチン確保数量に関する議論をした。当時は韓国政府がアストラゼネカとワクチン供給契約を結んだという話が出てきた後だ。
姜議員は朴長官側にワクチンを3000万個だけ確保した理由を尋ねた。有償・無償接種を問わず5000万個を準備し、できるだけ多くの国民がワクチンを接種する必要があるのではという質問だった。姜議員は「なぜ3000万個だけを準備するのか。有料でも国民全員が(ワクチンを)接種する必要があるのではないのか」とし「5000万個を準備し、国民が(接種を)無償でしようと有償でしようと、希望する人はみんな接種できるようにするのが道理ではないのか」と問いただした。姜議員は「他国はもう(ワクチン)接種を始めているが、我々はどうなっているのかという国民の声が高まっている」とも指摘した。
これに対し朴長官は「政府の目標量は最小値が60%(3000万個)に該当するということ」と説明した。続いて「それ以上の量は現在確保を進めている。姜議員が心配する部分を私も共感している」と答えた。
◆朴長官「過度に備蓄すれば廃棄の責任」
3000万個をまず確保した状況を説明した朴長官は、行政的な問題に言及した。朴長官は「行政的な立場で見ると、ワクチンを過度に備蓄した場合、それを数カ月以内に廃棄しなければならない問題が発生するが、それによる事後的な責任問題もある」と話した。ワクチンが残って廃棄する状況も同時に考慮しなければいけないという答弁だ。
朴長官は「私は政府当局者として快く責任を取ることを考えている」としながらも「ワクチンは世界のどの国でも、特定のグループは拒否反応を、心理的に接種しないという年齢層がある」と話した。そして「ほとんどは若年層だ」と付け加えた。
朴長官が「若年層の心理的ワクチン拒否」事例として挙げたのはインフルエンザワクチンだ。朴長官は「インフルエンザワクチンは目標に及ばない」と話した。朴長官は「新型コロナワクチンの場合も5000万ドーズ(1回容量)をすべて確保しても実質的に接種しない人たちが確実にいて、国民がワクチンをどう考えているのか調べようと調査を設計中」と説明した。
姜議員は朴長官の説明を聞いた後、「(国民がワクチンを)接種しなければ私がすべて購入する。私が購入して売る」と改めてワクチン確保量の拡大を促した。
米デューク大グローバル革新センターによると、カナダは人口比で527%にのぼるワクチンを確保した。全人口が5回は接種できる量だ。英国は290%、オーストラリアは226%、チリは223%にのぼるワクチンを確保したという。米国も人口比でワクチン確保量が170%にのぼる。
◆姜議員「国民の生命だが、打算的に接近」
姜議員はこの日、中央日報との電話で政府当局者の官僚的な処理方式に問題を提起した。姜議員は「国民が5000万人であることを政府は忘れているのでは」とし「若者が接種しないかもしれないといって3000万人分だけ確保したのはとんでもない。国民の生命にかかわることに打算的な接近をした」と主張した。
カナダなど先進国が人口より多いワクチンを確保したことに関し、姜議員は「カナダや米国がワクチンを500%、200%購入した理由も、ワクチンの効果がどれほど続くか分からない状況で半年後にまた接種しなければならない状況まで考慮している」とし「我々は全国民が一度も接種できない状況を迎えている。政府の官僚的思考が問題だ」と指摘した。
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