◆「損益云々するときではない、他の病院も病床の支援を」

博愛病院は新型コロナ専門担当病院を志願した。中央事故収拾本部関係者は「新型コロナ専門担当病院申請を受けてほしいと大韓病院協会に要請し、このことを聞いた博愛病院側が『すべて空ける。私たちは可能か』との連絡をくれた」と話した。平沢市（ピョンテクシ）は博愛病院が専門担当病院に指定されたというＳＭＳ（ショートメッセージ）を送り、一般患者が外来診療に来れないように案内する計画だ。

キム院長は新型コロナの診療が初めてではない。３月に大邱（テグ）銀行研修院生活治療センター長を担当してセンターを開設し、全身保護服を着て患者の世話にあたった。今はコロナ選別診療所を運営している。キム院長は「病院が追求してきた『博愛』を実践するために大邱ボランティアを決心した」とし「患者が陰性判定を受けてセンターを出るときは誇らしくうれしかった」と話した。


キム院長は「当病院が平沢・烏山（オサン）・安城（アンソン）や忠清（チュンチョン）圏の患者拠点病院として役割を果たすことはできるが、すべての患者をすべて受け入れることはできない」とし「生命が行ったり来たりする状況では医療界が出なければならない。当病院以外にも各圏域の多くの病院が参加してほしい」と話した。

キム院長は８８年にフィリピンで初めて医療ボランティアを経験した後、必要に応じて医療ボランティアを行っている。昨年４月に職員とバングラデシュのロヒンギャ族難民村のボランティアに向かった。大小の困難が絶えないところだ。キム院長が帰ってきた後、バングラデシュ政府が医療スタッフの安全を理由に医療ボランティアを遮断した。博愛病院は１９５７年に開院した京畿道平沢市初の総合病院（２２０床）だ。医師・看護師１３０人を含め２３０人が勤務している。


感染者１０００人超えて、病院丸ごとコロナのために差し出した韓国医師（１）