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「腕がガチョウの卵ほどに腫れた」…ファイザー・モデルナのワクチン、副作用警告

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ワクチン

米国製薬会社ファイザーとドイツ企業のビオンテックが開発中の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチン候補物質が臨床3相で95%の効能を示したという最終結果が発表された。ファイザーは20日(現地時間)、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)を申請する計画だ。通常、1カ月以内のFDAの審査期間を考慮すると、来月中旬までには承認が出るものと見られる。

これについて、米国の国際学術誌サイエンスは「科学の画期的なマイルストーン」と評価した。ファイザーは7月から、米国と世界の120以上の地域で4万4000人を対象に実施した第3相データを分析し公開した。試験参加者の半数はワクチン候補物質を2回接種し、残りの半数にはプラシーボ(偽薬)を投与した。その結果、プラセボグループではコロナの感染例が162件発生したのに対し、ワクチン接種グループでは8件にとどまった。この数値を比較すると、ワクチン候補物質が95%の効果があるというのが同社の説明だ。

ファイザーが今回発表した結果は、65歳以上の高齢層でも94%の予防率を示したこと、多様な人種で効果が見られたという点から「安定したワクチン」という評価が出ている。BBC放送は、「今回発表された最終分析結果から、ファイザーのワクチンが年齢、人種に関係なく効果を示すことが分かる」と伝えた。


ファイザーは副作用について「深刻な事例はない」と述べた。ワクチン接種者の3.7%が疲労感を見せたが、臨床を中断するほどではなかったという説明だ。ビオンテックのウグル・シャヒン最高経営責任者(CEO)も、15日(現地時間)、BBC放送とのインタビューで「注射した箇所に痛みを感じたり、熱が出る程度の副作用があった」と述べた。

死に至る危険性があるショックや呼吸困難などに比べると熱や痛みは軽度の副作用に分類される。では、これは「無視してもいい」レベルなのか。サイエンスは18日(現地時間)、「ファイザーとモデルナのワクチン接種による熱・痛みは危険ではないが、一部の人にとっては強烈な可能性もある」と、これについてオンライン記事で説明した。

サイエンスによると、マサチューセッツ工科大学(MIT)で計算生物学を学んだルーク・ハチソン氏(43)は、モデルナのワクチン実験に志願したが、痛みと高熱に苦しめられた。2回目の注射の後、腕が「ガチョウの卵」ほどに腫れ、筋肉痛と38.9度の高熱に苦しめられた。症状は半日過ぎてから落ち着いた。ハチソン氏がプラセボを接種したのか、ワクチンを接種したのかについては明らかにされていないが、ハチソン氏はこれに関係なく「深刻さについて誰も教えてくれなかった」という点を批判した。ハチソン氏はサイエンスに「一部の人々は、反応原性(reactogenicity)によって、一時的でも強い副作用に直面する可能性があるため、よく備えなければならない」と主張した。

サイエンスによると、ファイザーとモデルナの臨床に参加したワクチン接種者の2%未満に39度から40度の高熱の症状が見られた。FDAの承認を受ければ、12月末までに米国内の3500万人にワクチンを供給する計画だが、2%ならば70万人相当する数値だ。サイエンスは、「副作用が、はるかに多くの人々に影響を与えるだろう」とモデルナの大規模な臨床結果を分析した。ワクチンの副作用を監督する独立委員会によると、参加者の9.7%が疲労、8.9%が筋肉痛、5.2%が関節痛、4.5%が頭痛などの副作用を経験した。ファイザーの場合、先述のように、これよりは低い数値を示した。ミシガン大学公衆衛生学部の疫学学者アーノルド・モント氏はサイエンスに「これは、ほとんどのインフルエンザワクチンに見られるものより高い割合」と述べた。

しかし、専門家はこのような副作用がワクチン接種を遮ってはならないと説明する。ニューヨークのマウントサイナイ医科大学のワクチン学者フロリアン・クラマー氏は自らファイザーの臨床試験に参加した。クラマー氏は「(このような副作用は)不快だが危険ではない」とし「反応原性について心配していない」と述べた。実際ファイザーが公開した反応原性資料を見ると、ワクチン候補物質は良好な耐薬性を示し、ほとんどの副作用発生事例は投与後に解消された。

ペンシルバニア大学医学部所属のワクチン専門家、バーニス・ハウスマン氏は「透明性が重要」と強調している。ワクチンの副作用を隠すよりも接種した人に、激しくはあるが一時的な発熱などがある可能性があると警告しなければならないということだ。ハウスマン氏は「本当の問題は、副作用に苦しむ人々にどう対応するかだ」と述べた。



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