これについて、米国の国際学術誌サイエンスは「科学の画期的なマイルストーン」と評価した。ファイザーは7月から、米国と世界の120以上の地域で4万4000人を対象に実施した第3相データを分析し公開した。試験参加者の半数はワクチン候補物質を2回接種し、残りの半数にはプラシーボ(偽薬)を投与した。その結果、プラセボグループではコロナの感染例が162件発生したのに対し、ワクチン接種グループでは8件にとどまった。この数値を比較すると、ワクチン候補物質が95%の効果があるというのが同社の説明だ。
ファイザーが今回発表した結果は、65歳以上の高齢層でも94%の予防率を示したこと、多様な人種で効果が見られたという点から「安定したワクチン」という評価が出ている。BBC放送は、「今回発表された最終分析結果から、ファイザーのワクチンが年齢、人種に関係なく効果を示すことが分かる」と伝えた。