徐旭（ソ・ウク）国防部長官の就任を受けて「４つ星将官（大将）」人事があった。今回の人事で南泳臣（ナム・ヨンシン）大将（５８、現地上作戦司令官）が予備役将校訓練課程（ＲＯＴＣ）出身では初めて陸軍参謀総長になった。初代から第１８代陸軍総長は日本陸軍士官学校と軍事英語学校出身者が務め、それ以降は陸軍士官学校が独占してきた。

軍内では破格の人事という評価が出ている。ある軍関係者は「陸軍士官学校が掌握してきた軍を改革するという青瓦台（チョンワデ、韓国大統領府）の意志が反映された人事」とし「陸軍士官学校出身の徐旭長官が内定した当時から『南泳臣陸軍総長カード』は軍内で広く知られていた」と伝えた。

南氏は特殊戦司令官と軍事安保支援司令官などを務めた。特に文在寅（ムン・ジェイン）政権の発足後、２０１７年の「国軍機務司令部戒厳令準備事件」で旧機務司令部が軍事安保支援司令部に変わり、初代司令官を務めた。


国防部は「今回の人事は国防改革と戦時作戦統制権の転換など主な国防政策をさらに体系的かつ確実に推進できる力量と専門性をまず考慮した」と明らかにした。続いて「特に序列や出身から抜け出し、能力と人格を兼ね備えた人材の登用に重点を置いた」とし「創軍以降、初めて学軍将校出身の南泳臣大将を陸軍総長に抜てきした」と説明した。

元仁哲（ウォン・インチョル）合同参謀議長候補の後任の空軍参謀総長にはイ・ソンヨン中将（５６、現合同参謀本部戦略企画本部長）が内定した。イ総長候補は合同作戦および戦力分野で卓越した識見を持つと評価されている。今後の防衛力改善に大きな役割を期待していると、軍は明らかにした。

連合司令部副司令官にはキム・スンギョム中将（５７、陸士第４２期、現陸軍参謀次長）、地上作戦司令官にはアン・ジュンソク中将（５６、陸士第４３期、現青瓦台国防改革秘書官）、第２作戦司令官にはキム・ジョンス中将（５７、陸士第４２期、現地上作戦司令部参謀長）が内定した。