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台風9号あす韓国南部・慶南海岸に上陸、きょうから全国で強い風雨

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

台風9号は1日午前9時基準で中心気圧935ヘクトパスカルの非常に強い台風に発達した。暖かい海水からエネルギーを吸収して発達しながら北上し、1日夜に済州島から影響圏に入るものとみられる。[資料 気象庁]

台風9号は3日、韓国南部・慶南(キョンナム)海岸を通過して東海に抜け出るものと予測された。韓国全域が台風の影響圏に入るうえに、所々が局地的な大雨に見舞われ予想外の大きい被害が発生する可能性もある。台風9号は過去2番目に多い財産被害をもたらした2003年台風14号と似た経路で近づいている。

気象庁は台風9号が1日午後3時基準で中心気圧935ヘクトパスカル、最大風速秒速49メートル(時速176キロメートル)で沖縄西北西220キロメートルの海上から北北東に北進していると明らかにした。1日夜、済州(チェジュ)を皮切りに2日夜まで済州と南海上に影響を及ぼし、3日明け方慶南海岸に上陸するものとみられる。

気象庁のウ・ジンギュ予報分析官は「台風西側の冷たく乾燥した空気が予想より強く南下し台風の北西側面が押される姿を見せている」として「現在の中心気圧935ヘクトパスカルが台風の最高強度になるとみられ、徐々に弱まって韓国に上陸する時は強度「強」の台風になるだろう」と明らかにした。


ウ分析官は「上陸時最大風速秒速40メートル以上の強風を伴い、台風の大きさが大きく国が強風の影響に入るだろう」とし、「右側の半円に位置した慶南地域では人が立っていることが難しく、古い建物が壊れたり弱い屋根、信号灯が破損したりする恐れがある」と注意を呼びかけた。

台風は2日夜済州道に最接近し、3日午前3時ごろ慶南巨済(コジェ)と釜山(プサン)に上陸する可能性が最も大きい。その後、急速に陸上を通過して3日午前6~9時ごろ東海(トンヘ)上に抜け出る。

台風による予想降水量は江原嶺東(カンウォン・ヨンドン)・慶北(キョンブク)、東海岸・慶南(キョンナム)・全羅(チョルラ)東部・済州道100~300ミリメートルだ。特に、江原東海岸・慶尚(キョンサン)東海岸には400ミリメートル以上の雨が降る可能性がある。ソウル・京畿道(キョンギド)と江原嶺西(ヨンソ)・忠北(チュンブク)は100~200ミリメートル、忠南・全羅道は50~150ミリメートルの雨が降る見通しだ。

一方、21世紀に入って韓半島(朝鮮半島)に直接上陸する台風数は減っているが、強度は増加する傾向を見せると分析された。また、台風の移動経路がしだいに南東側に偏り、南海岸地域に被害が集中する可能性が大きいと指摘された。

気象庁国立台風センターは今年初めにまとめた「台風分析および予測技術」報告書で1971~2018年韓半島に影響を与えた台風と直接上陸した台風の特性を分析した結果を公開した。

最近48年間、北西太平洋では年平均25.9個の台風が発生し、韓半島には年平均3.2個が影響を与えた。季節別では夏(6~8月)に発生した台風が43.2%で最も多く、次に秋(9~11月)41.9%、春(3~5月)8%、冬(12~2月)6.9%の順だった。

韓国地域に直接上陸した台風数は年平均1個水準だ。国立台風センターは特に1971年から2000年代初期の上陸台風の頻度は平年と似ているが、2000年~現在までの頻度は減少する傾向を見せていると分析した。だが、上陸直前に測定した台風の中心気圧と最大風速の年平均は2000年から増加する傾向を見せた。韓国に実質的に影響を及ぼす台風の強度がしだいに増加しているということだ。韓国に上陸する台風の経路はますます南東側に偏る傾向を見せている。南海岸圏域が強力な台風の影響圏に置かれる可能性が大きくなり、この地域の被害も大きくなるということだ。



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