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健康異常説の安倍首相めぐる推測乱舞「母親が辞めろと言えば辞任するだろう」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2007年9月12日の緊急記者会見で辞任を発表した直後の安倍晋三首相。[中央フォト]

17日と24日の2度にわたり病院を訪問した日本の安倍晋三首相をめぐり日本国内で各種の説が乱舞している。24日に首相が病院を出た後、「追加検査を受けた」としながらも具体的な検査内容は明らかにしていないためだ。

1度目の病院訪問当時、首相官邸は「定例検診のため」とし、2度目の訪問は「1週間前の検診結果を聞くため」と明らかにした。だが「首相が官邸で吐血した」というある週刊誌の報道以降、首相の健康不安を推測させる多様な内容の証言が続いている。安倍首相は今週中に直接記者会見を行い健康状態などに対する立場を明らかにするという。

最も広まったうわさは首相の持病である潰瘍性大腸炎が悪化したという推測だ。2007年にこの病気を理由に首相を辞任してから「新薬で好転した」と明らかにしたが、長期の闘病で薬がまともに効かない状況に達したのではないかということだ。


◇「大腸炎悪化、特殊施術受けた」

週刊文春は27日号で、安倍首相が訪問した慶応大学病院関係者の話として安倍首相が顆粒球吸着除去療法(GCAP)を受けたと報道した。これは潰瘍性大腸炎が悪化しステロイドでは抑制できないほどの炎症ができた時に受ける治療と知られている。血液を抜き取り炎症と関連した要素を除去した後で体に再び注入する療法だ。

問題はこの治療が1度で終わるものではない点だ。そして治療を受けた後は1~2日間休むことが推奨されると週刊文春は伝えた。政府関係者も同紙に、もしそうなら今後も非常に大変な治療を何回も受けなければならないが、公務に差し支える場合も発生する可能性があると話した。

◇1次内閣時に「無責任」との非難に苦しめられ

もしこの報道が事実の場合、安倍首相がどのような選択をするのかをめぐっても推測があふれる。健康状態を詳細に明らかにし継続して業務に臨む案、退任の意思を明らかにし後任が決まるまで待つ案などが議論されている。だが1次内閣の時のように辞任発表までは行かないだろうという観測が政界から出ている。

安倍首相は2007年に健康悪化を理由に突然首相を辞任した後、「無責任な決定」という非難に苦しめられた。当時のトラウマがまだ残っているということだ。

週刊朝日は25日にオンライン記事で、政界関係者らの話として安倍首相が記者会見を通じて自身の健康状態を公開し、麻生太郎副首相に首相代行を任せた後10日ほど休息を取る案が有力だと予想した。

◇「母親が『辞めて』と言えば辞任するだろう」

ある政界関係者は週刊朝日に「一度、投げ出して懲りているから執念がある。死んでもやり続けたいと思っているはずだよ。ただし、もし、『晋三やめとけ』と、タオルを投げる人がいるとしたら、それは母親の安倍洋子さんだけですよ」。

安倍首相の母親の安倍洋子氏(92)は日本政界の「ゴッドマザー」と呼ばれる。岸信介元首相の長女であり佐藤栄作元首相のめいで、安倍晋太郎元外相の夫人で、息子まで首相になり日本では3代にわたる政治名門の家柄を作った人物と評価される。政界に進出する前の安倍首相の演説を指導するなど、水面下で影響力を行使したとされる。



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