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韓国統一長官、北朝鮮の一方的放流に遺憾表明も1000万ドル支援決定

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

李仁栄(イ・インヨン)統一部長官

李仁栄(イ・インヨン)統一部長官が6日、北朝鮮が先月から事前通報なく臨津江(イムジンガン)上流の黄江(ファンガン)ダムの水門を数回にわたり開放して放流したことについて「遺憾を表す」と述べた。

李長官はこの日、第316回南北交流協力推進協議会(交推協)を開いた席で「北側も集中豪雨で困難があったはずだが、放流する際には少なくとも我々に事前通報をすべきだったという点を強調する」とし、このように語った。

続いて「南北間の政治・軍事的状況がいくら難しくても、人道的分野と南北境界地域の住民の安全と直結した問題では、南北間の最小限の意思疎通が直ちに再開される必要がある」とし「いかなる連絡通路でもよく、放送などを通してでもよい。境界地域の災難・災害から小さな協力があれば、これは南北間の大きな協力に発展する呼び水になるだろう」と強調した。


李長官はこの日、交推協を通じて世界食料計画(WFP)の「北朝鮮幼児・女性支援事業」に1000万ドルを支援する案を審議・議決した。

これに先立ち統一部は金錬鉄(キム・ヨンチョル)前統一部長官時代からWFPへの1000万ドル支援を議論していたが、北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長の相次ぐ攻撃的な談話と6月16日の開城(ケソン)南北共同連絡事務所爆破など挑発行為のため計画を保留した。

北朝鮮から共同連絡事務所爆破に対する謝罪をまだ受けておらず、南北関係に特に変化がない状況でWFP支援を決めたことについて、統一部は「その間、WFPが今回の支援事業について持続的に要請をしてきたうえ、今回の事業が北で最も支援が必要な階層の幼児と女性の人道的状況改善に寄与するという判断の下、支援を決めた」と説明した。

統一部は昨年もWFPを通じて国産米5万トンを北朝鮮に支援しようとしたが、北朝鮮が拒否して中断した。当時、国会外交統一委員会では北朝鮮の拒否で食料支援が実現しなかった事実を指摘し、WFPに政府が送金した費用1177万ドルを直ちに回収すべきだという指摘が出てきた。

これに対し統一部は「今後、追加の議論を通じて支援を続ける方向で事業を推進中であり、コメ5万トン支援事業費は回収しなかった」と明らかにした。

今回の交推協では「DMZ(非武装地帯)平和統一文化空間造成事業」に28億9200万ウォンを支援する案も審議・議決された。南北出入事務所、撤去哨所(GP)などを活用して南北文化交流空間を設置するのが骨子だ。



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