北朝鮮恵山(ヘサン)市にある恵山クロマメノキ加工工場で生産されたクロマメノキ酒。コ・ソクヒョン記者
統一部は手続き的な要件に不備などがなければ搬入を承認する方針だ。南北組合側は北朝鮮で生産された開城高麗人参酒・クロマメノキ酒・柳京(リュギョン)焼酎など酒類と、菓子・飴・飲料・健康機能食品など北朝鮮特産品35品目を輸入する計画だ。中国の会社が南北の仲介をしている。当初、南北組合側は北朝鮮に現金を渡す計画だったが、国際社会の制裁を考慮して支払い手段を変えて砂糖167トンを送ることにしたという。
統一部当局者は「民間次元の南北交流協力努力の一つと捉えてもらえればよい」とし「南北交流協力法に基づき搬出・入の承認基準があるが、まだ承認するには完成度が低く、要件を満たしているか見守っている」と明らかにした。また「砂糖と酒は制裁物品ではなく、韓米ワーキンググループの議論対象ではなかったと承知している」と付け加えた。
該当の契約が統一部の承認を受ければ、北朝鮮酒は南浦(ナムポ)から中国大連を経て仁川(インチョン)に入ってくるものとみられる。韓国の砂糖も中国を経て北朝鮮に届けられる。李仁栄(イ・インヨン)長官は人事聴聞会のときから物々交換式の「小さな交易」を強調してきており、これを通じて膠着状態の南北関係を打開したいと明らかにしていたことがある。
北朝鮮酒の搬入が承認される場合、2010年韓国哨戒艦「天安」爆沈により5・24措置が取られてから10年ぶりに北朝鮮物資が初めて韓国に入ってくることになり、5・24措置が事実上実効性を失うことになる。
一方、これに先立って統一部は、李仁栄長官就任3日後の先月30日、民間団体「南北経済協力研究所」が申請した消毒薬・保護服など8億ウォン規模の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)防疫物資に対する北朝鮮への搬出を承認した。
この記事を読んで…