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中国三峡ダムが崩壊の憂慮…「週末にまた雨」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国中南部に1カ月続いている大雨で、世界最大規模の三峡ダムが崩壊するのではないかとの懸念まで出ている中で、この地域に集中豪雨の予報が再び出ていて緊張が高まっている。

24日、湖北日報など中国メディアによると、三峡ダムのある長江(揚子江)上流では、2020年第2号洪水が消滅する前に第3号洪水が形成されている。前日、中国気象当局によると、南西部の四川省から北西部の甘粛省に達する地域にも今後数日間にわたり集中豪雨が予想されている。山東省、江蘇省など一部地域にはハリケーン級の強風が吹くだろうとの展望も出いる。

6月末から1カ月続いている同地域の大雨で、三峡ダムの水位は160メートルを超えた状態だ。最大水位は175メートル、洪水制限程度は145メートルだ。すでに制限水位を超えており、最大水位に達するのも時間の問題だ。


23日、台湾の英字メディア「台湾ニュース(Taiwan News)」によると、中国当局は第2号洪水で三峡ダムに一部「変位、侵食、変質」があったが、これも「正常範囲」内にあると明らかにした。また、通常のコンクリートとは異なるコンクリートを使っており、毀損も復旧可能なレベルだと説明した。

だが、中国のSNSには「昨年から三峡ダムが変形されたという主張が出てきた」「近隣地域の住民たちは逃げろ」という書き込みが広がるなど、地域内の不安は強まる様相だ。特に水位が高まった三峡ダムが先月30日に湖北、重慶、貴州など上流地域で増えた水を放流し始め、いわゆる「崩壊説」がさらに加速しながら広まっている。

三峡ダムは長江の中上流の湖北省宜昌地域にある。三つの峡谷をつなぐダムで、世界最大規模だ。一部では三峡ダムが限界状況に到達した場合、川の下流である上海地域に大洪水が発生し、この地域に密集している9基の原子力発電所まで影響を受けることになるだろうという懸念の声も高まっている。

◆ダム関係者「崩壊の可能性はない」

三峡ダム関係者は23日(現地時間)、人民網とのインタビューで「崩壊の可能性はない」と一蹴した。中国メディアも不安を抱える民心をしずめるために積極的に記事を出している。環球時報は21日、「ダムの変形は復旧可能で永久的ではない」としながら「三峡ダムの変形は常に設計限界内にあった」と報じた。続いて22日付でも「ダムに使ったコンクリートは一般のコンクリートとは違う」としながら「最大強度に到達するまで引き続き改修し強化する」という中国工程院の学者の言葉を伝えたりした。

中国当局の発表などによると、今回の洪水で22日までに江西・安徽・湖北省など27地域で罹災民が4552万人、死亡および行方不明者142人が発生し、破損した家屋も3万5000軒に達した。これによる直接的な経済損失だけで1兆7000億円に達するとみられている。



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