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【コラム】偵察衛星拡充し北朝鮮の挑発に備えなくては(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

地上30センチメートルの物体を識別できる米デジタルグローブの光学衛星ワールドビューのイメージ。[写真 デジタルグローブ]

米国の偵察衛星「キーホール」は250キロメートル離れた宇宙空間から地上の5センチメートルの物体まで把握できる。日本は地上の30センチメートルの物体まで把握できる偵察衛星で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がどこから出てきてどの建物に入るかを把握できると日本メディアが報道したことがある。

金正恩は5センチメートルの物体まで把握する米国のキーホール衛星の追跡に対してどう考えるだろうか。どこへ行こうと金正恩が最も恐れるのは米国の偵察衛星だろう。キーホール衛星は遠い宇宙を覗いて見るための直径2.4メートルの反射鏡を装備したハッブル望遠鏡が遠い宇宙ではなく地球を覗いて見るようなものだ。金正恩としては動きが手の平を見るようにうかがえるキーホール衛星の存在に鳥肌が立つだろう。

しかしこの衛星も弱点がある。雨が降ったり雲がかかれば鏡を見るようにはっきりと見ることはできない。よく見るには天気が快晴でなければならない。世界最高の偵察衛星キーホールも細かい情報獲得が可能だが探索範囲が限定され、民間用地球観測衛星がその空白を埋めている。解像度30センチメートル級の米デジタルグローブの光学衛星「ワールドビュー」5基が目標を明確に観察しその実状を明らかにする。


天候や昼夜に関係なく24時間偵察活動をするにはレーダー衛星も必要だ。レーダー衛星は雲がかかるなど天気が悪かったり暗い夜でも偵察できる強みがある。しかし物体識別能力は1メートル程度のため光学衛星と補完して目標物を探知する。

◇4基の衛星で常時観察

最初のレーダー衛星は1967年にソ連が開発したレゲンダ衛星だった。海の上に浮かぶ米国の空母戦闘艦隊を探知できた。米国は1988年に初のレーダー衛星ラクロスを打ち上げた。その後レーダー衛星技術の発展により軽量化し、地上の自動車を識別できる程度になった。

レーダー衛星が大きく活躍するのは災害が発生した地域だ。2011年の東日本大震災当時、日本の宇宙航空開発研究機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち」は津波により浸水した地域の範囲と建物など破壊された地域の状況を把握するのに大きく寄与した。

偵察衛星は光学衛星2基、レーダー衛星2基の4基の衛星がひとつのグループを構成する。それにより天気や昼夜に関係なく24時間365日同じ地点を見ることができる。偵察衛星を通じて相手国を覗いて見る能力は米国が世界最高だ。ロシア、中国、日本が後を追う。日本は2025年までに合計10基の偵察衛星で疑わしい地域を1日に何度も見ることができるシステムを構築する。


【コラム】偵察衛星拡充し北朝鮮の挑発に備えなくては(2)

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