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【コラム】なぜ李容洙さんを殺そうとするのか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
最も驚愕したのは、李さんに対する人格殺人だ。尹氏は「李さんの記憶が変わっていることを知った」として痴呆側に話をすり替え、尹氏の夫は「子孫に大金を譲りたいという考えではないか」という根拠ないコメントをリンクして冒とくした。尹氏の夫は外国語大龍仁(ヨンイン)キャンパス出身で、日本の韓統連(在日韓国民主統一連合)と接触して国家保安法違反で実刑を受けた。すでに民族解放(NL)系列という話が広まっている。今回の事態の初期からNL系統市民団体がスクラムを組んで尹美香死守に出たのもこのためのようにみえる。NL系統ネットユーザーが李容洙さんをメッタ切りしていることも同じだ。「慰安婦が自慢するようなことか」「土着倭寇」など、口にすることすらはばかられるような「2次加害」を浴びせている。

NL系統の挑発が度を超すと、韓国社会の視線は冷たくなっている。正義連が慰安婦おばあさんを対象化させ、自分たちの運動論理を被害者の恨(ハン)よりも優先させたのではないか問い始めた。最近、「挺対協にはおばあさんが女性平和基金を受け取れば慰安婦運動が破局を迎えるのではないかという恐れがあった」という女性学者キム・ジョンランの2004年論文がしばしば引き合いに出されている。元青瓦台外交安保首席の千英宇(チョン・ヨンウ)氏の「韓日協議案で、正義連と慰安婦おばあさんの利害関係が異なる場合もあるということに気づいた」という証言も注目されている。慰安婦運動が自分たちに協調的な被害者の面倒だけをよく見て、純粋な市民運動を超えて自分たちの支持層結集のための左派政治運動に変質したのではないかという疑い、その対価として慰安婦活動家出身が長官や国会議員席を占めたという疑惑も相次いでいる。

どのみち資金疑惑と会計問題は検察の捜査で明らかになる。だが、会計透明性だけ高めたからといって問題が解決できる段階はとうに過ぎた。すでに市民団体の権力化と政治的汚染など、はるかに根本的な問題が大きくクローズアップされた。尹氏と正義連は慰安婦運動を国際的な女性人権運動に育て上げたと自慢する前に、なぜ内部から被害者の怒りと不満が爆発しているのかから省察する必要がある。NL系統の李容洙さん殺しもすぐに止めなければならない。慰安婦運動を独占するために、李さんを孤立させようとする試みは、決して成功することはなく、絶対に容認することはできない。かえって激しい逆風を覚悟しなければならないだろう。すでに国民の70%が尹氏の議員辞職を要求して「正義連は解体して尹美香は罰を受けるべき」という李さんの立場を支持する側に回っている。


イ・チョルホ/中央日報コラムニスト


【コラム】なぜ李容洙さんを殺そうとするのか(1)

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