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慰安婦被害者の李容洙さん「募金の後、夜遅くお腹が空いたと言ったら、挺対協にはお金はないと言った」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

25日に大邱のインターブルゴホテルの記者会見場に入る李容洙さん。ペク・ギョンソ記者

旧日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんは25日、大邱(テグ)で開かれた記者会見で、記者たちに対して「必ず(私が)話した言葉でしてほしい(書いてほしい)。ない言葉を推測してするのではない」と数回繰り返した。自身の発言がわい曲されたり政治的に利用されたりすることに対する憂慮だった。これに対し、李さんの肉声発言を抜粋して最大限そのまま伝える。

「92年6月25日に〔韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)に〕申告した時、尹美香(ユン・ミヒャン)幹事に(申告)した。29日に集まりがあると言ったので行った。日本のある先生が定年退職をしてお金をくれた。その時から募金を集めているところを見た。なぜ募金を集めるのか分からなかった。バスケット選手がバスケットボールをするところでも待ってお金を受け取ってきた。なぜそうするのか分からなかった。当たり前のことなのかと思ったが、少し恥ずかしかった。夜遅くなってお腹がすいたが、おいしいもの買ってほしいと言うと『お金がないです』(と言った)。お金を集めてもそんなものなのかと思った。

(尹美香氏と)30年を共にしたが、一言もなく勝手に放り出した。私だけ(=私だけにそうなの)ではない。私たちの国民、世界の皆さんがそのデモ(水曜集会)に参加される。その方々も皆、何でもないかのようにそうした(放り出した)。そうしておきながら自分が私利私欲を満たして、勝手に国会議員比例代表にも出馬した。自分で勝手にしたことなのに私に何の許しを請うというのか。名前も姓もない許し。私に責任を必要もない。何のために許しを望むのか。


だまし、利用し、芸は熊がやってお金は主人が取った。30年の間、芸をした。こういうことも知らずに何の許しを望むのか。

3月30日に私が(尹美香氏に)電話をした。『美香氏、こうしては(=国会議員をすると言っては)いけないのではないか。一度、来なさい。でなければ記者会見をするつもりだ』と言ったが、(尹美香氏が)非常に大きな声で堂々と記者会見しろと言ったので、5月7日に記者会見をしたのだ。あの安城(アンソン)(の憩いの場)というものも、見ると、憩いの場も作りながらもまあ派手に作ったものだ。尹美香、その偉大な尹美香代表のお父様が住んでいらしゃったという。途方もないことが出てきたが、それを検察がすべて明らかにするだろう。その罪を知らずに、いまだに大きな声を上げているこの人。罪は犯したとおりに返ってきて、功は磨いたとおりに返ってくる。必ずこの罪を問い、罪を(=懲役を)負わせなければならない。負わせたからといって私の気が済むわけではない。正さなければならない。今後、もう二度とこうしたことが無いようにするために、その人々が罰を受けなければなければならないと考える。

挺対協は挺身隊の問題だけを扱うべきで、何の権利があって慰安婦被害者を利用したのか。工場に行ってきたおばあさん(挺身隊)が小麦粉でこねたギョーザ(の皮)とするなら、中身はおいしくて尊いものを入れるべきなのに、その中身は慰安婦だ。挺対協は自分たちが何の権利で慰安婦被害者を『ギョーザの添え物』のように使ったのか。日本の人たちは何が何だか分かってこそ謝罪して賠償するだろうに、ひっくり返して混ぜ返しておいて、これは謝罪しなくてもよいということではないか。(※挺身隊は「女子勤労挺身隊」の略語で、日帝が軍需工場などに必要な労働力として活用した。慰安婦は慰安所に強制動員されて旧日本軍から性暴力を受けた被害者だ。過去、挺身隊動員女性が慰安婦に連行された被害事例があって混用されて間違って使われたこともある)

30年耐えてきた。私が何についても正しいことを言うので(尹氏が)私のことをすべて隠した。一度も話したことがない。(2015年12月28日の慰安婦合意で日本が拠出した)10億円が来た時も私が知っていたら送り返していただろう。ところが挺対協は挺対協にいるおばあさんだけが被害者で、ナヌムの家はナヌムの家にいるおばあさんだけが被害者だ。ここから間違っている。(国民は)全国の慰安婦おばあさんを助けろと言ったが、挺対協はそこにいるおばあさんだけを助けた。私は1年前からじっくり考えながらも、そうすること(=問題を提起すること)ができなかったが、自分(=尹氏)が先に、30年をともにしても非常にあっさりと一朝にして裏切った。裏切られた自分が非常に、非常に悔しかった。だからこのようなことになったのであり、他のことは何も知らなかった。

このように最後までやられている自分がとても恥ずかしい。天国に行っておばあさんたちに『私がこのように解決してきた』『姉さん妹たち、私がこのように解決してきたので私を許してほしい』と請いたいと思う。このことを考えるととても申し訳ないが、私には一点の恥ずかしさもない。私(が言いたいの)は方式を変えるということであって、終わらせるということでない。金学順(キム・ハクスン)おばあさん(※1991年慰安婦被害事実を最初に公開証言した被害女性。97年死亡)が始め、再び学生たちに教育的なことをするためにこれを変えたいと思う。

慰安婦問題の謝罪と賠償は千年過ぎようとも、万年過ぎようとも必ず日本がしなければならない。これを教えるためには両国の間で仲良く過ごしながら歴史の勉強をしなければなければならないと考える。この人たち(=学生たち)がまさに歴史の主人であるから、正しい歴史教育をしなければならない。悔しく、寃罪を被せられた私たち慰安婦おばあさん、解決してくれる人は私たち(=韓国の)学生たちだと考える。

日本と韓国は隣国だ。謝罪と賠償は何のためにするのか、学生たちが理解するべきではないか。日本の安倍(首相)は韓国が嘘をついているという。私たち学生も、日本の学生もよく分かっていない。だから私は時間が長くかかっても、日本と韓国を学生たちが互いに行き来しながら、この学生たちが理解するべきだと考える。韓国がなぜ日本に謝罪して賠償するよう言うのか、何のためにそうするのか教えなければならない。学んでこそ理解できる」



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