(4)復活するアウトドア
高強度の社会的距離の確保方針が緩和されてから一週目である4月25~26日。全国国立公園は探訪客で賑わっていた。4月21日再開の便りが知らされた休養林はポータルサイトのリアルタイム検索語の5位に急上昇した。実際、政府が防疫指針を緩和する前にも山を訪れる人は多かった。新型コロナ感染者が急増していた4月、北漢山(プッカンサン)国立公園の探訪客数は昨年4月より48%も増えた。鶏龍山(ケリョンサン)・智異山(チリサン)・雉岳山(チアクサン)国立公園も昨年より探訪客が増加したことが分かった。ポスト・コロナ時代には登山・歩き旅行・キャンプ・自転車など、いわゆる「アンタクト旅行」が流行するという見方が強い。すでにアウトドア市場はうごめいている。ソーシャルコーマスECサイト「ウィーメプ」は4月代表的な「自動車宿泊」用品であるマットが昨年4月より6倍以上売れたと明らかにした。ECサイト「オークション」は4月初心者用釣りセットが昨年より86%、自転車は72%販売が増えたと伝えた。
(5)花畑を掘り起こす
韓国には1年に1000件以上の祭りが開かれる。2018年主な文化観光祭り40件の訪問客は1155万人だった。経済効果は8065億ウォンに達した。今春では違った。すべての祭りが中止になった。今後、いつ祭りが再開されるか約束もない。ところが、思いがけない状況が演出された。毎年祭りが開かれた春の花の名所ごとに人が集まった。驚いた自治団体が急いで祭り場の入口を遮断して訪問客の接近を阻止した。鎮海(チンへ)軍港祭が開かれる慶南昌原市(キョンナム・チャンウォンシ)は市役所の公務員が祭り場にバリケードを張った後、当番を決めて訪問客を追い出し、済州道西帰浦市(チェジュド・ソギポシ)と江原道三陟市(カンウォンド・サムチョクシ)の菜の花畑は住民自らが畑を掘り起こしてしまった。
(6)80年代に後退した観光コリア
新型コロナは韓国の観光の時計を1984年に戻した。3月の訪韓外来客数が8万3497人にとどまった。昨年3月より95%も減少した。1カ月基準で84年2月(8万2345人)以来最低水準だ。3月の韓国人出国者数は14万3366人だった。海外旅行の自由化が始まった1989年当時と同様の数値だ。出国者数は昨年過去最高(2871万人)を塗り替えた。海外旅行が可能になっても新型コロナによる被害が深刻な欧州と北米を訪問する韓国人は大きく減るものとみられる。旅行業界は独立マンション型宿舎が多い東南アジアの休養地の選好度が高まるだろうと用心深く予想しているが、国民のほとんどはまだ旅行自体を恐れている。
(7)一日に3社は廃業する旅行会社
観光業界が史上初の事態に直面すると、韓国政府は破格的な対策を連日打ち出した。雇用労働部が旅行業・航空業・観光宿泊業を「特別雇用維持支援業種」に指定して職員の休職手当てを90%まで支援し、文教体育省は1000億ウォンの特別融資を編成して旅行会社1090社に559億ウォンを支援した(5月14日基準)。ソウル市も旅行会社1000社に500万ウォンずつ現金を支給する支援事業を施行中だ。だが、観光業界は衝撃から抜け出せずにいる。今年に入って休廃業した旅行会社は約400社。一日に旅行会社3社が事業をたたんだわけだ。実際、廃業申告をしなかっただけですべての旅行会社は休業状態にほかならない。旅行会社職員のほとんどが有給・無給休職に入り、韓国の最大旅行会社「ハナツアー」は翌月から3カ月間職員の80%を対象に無給休職を施行する。
韓国、出入国旅行者数1980年代に後退…旅行会社一日に3社は廃業(1)
高強度の社会的距離の確保方針が緩和されてから一週目である4月25~26日。全国国立公園は探訪客で賑わっていた。4月21日再開の便りが知らされた休養林はポータルサイトのリアルタイム検索語の5位に急上昇した。実際、政府が防疫指針を緩和する前にも山を訪れる人は多かった。新型コロナ感染者が急増していた4月、北漢山(プッカンサン)国立公園の探訪客数は昨年4月より48%も増えた。鶏龍山(ケリョンサン)・智異山(チリサン)・雉岳山(チアクサン)国立公園も昨年より探訪客が増加したことが分かった。ポスト・コロナ時代には登山・歩き旅行・キャンプ・自転車など、いわゆる「アンタクト旅行」が流行するという見方が強い。すでにアウトドア市場はうごめいている。ソーシャルコーマスECサイト「ウィーメプ」は4月代表的な「自動車宿泊」用品であるマットが昨年4月より6倍以上売れたと明らかにした。ECサイト「オークション」は4月初心者用釣りセットが昨年より86%、自転車は72%販売が増えたと伝えた。
(5)花畑を掘り起こす
韓国には1年に1000件以上の祭りが開かれる。2018年主な文化観光祭り40件の訪問客は1155万人だった。経済効果は8065億ウォンに達した。今春では違った。すべての祭りが中止になった。今後、いつ祭りが再開されるか約束もない。ところが、思いがけない状況が演出された。毎年祭りが開かれた春の花の名所ごとに人が集まった。驚いた自治団体が急いで祭り場の入口を遮断して訪問客の接近を阻止した。鎮海(チンへ)軍港祭が開かれる慶南昌原市(キョンナム・チャンウォンシ)は市役所の公務員が祭り場にバリケードを張った後、当番を決めて訪問客を追い出し、済州道西帰浦市(チェジュド・ソギポシ)と江原道三陟市(カンウォンド・サムチョクシ)の菜の花畑は住民自らが畑を掘り起こしてしまった。
(6)80年代に後退した観光コリア
新型コロナは韓国の観光の時計を1984年に戻した。3月の訪韓外来客数が8万3497人にとどまった。昨年3月より95%も減少した。1カ月基準で84年2月(8万2345人)以来最低水準だ。3月の韓国人出国者数は14万3366人だった。海外旅行の自由化が始まった1989年当時と同様の数値だ。出国者数は昨年過去最高(2871万人)を塗り替えた。海外旅行が可能になっても新型コロナによる被害が深刻な欧州と北米を訪問する韓国人は大きく減るものとみられる。旅行業界は独立マンション型宿舎が多い東南アジアの休養地の選好度が高まるだろうと用心深く予想しているが、国民のほとんどはまだ旅行自体を恐れている。
(7)一日に3社は廃業する旅行会社
観光業界が史上初の事態に直面すると、韓国政府は破格的な対策を連日打ち出した。雇用労働部が旅行業・航空業・観光宿泊業を「特別雇用維持支援業種」に指定して職員の休職手当てを90%まで支援し、文教体育省は1000億ウォンの特別融資を編成して旅行会社1090社に559億ウォンを支援した(5月14日基準)。ソウル市も旅行会社1000社に500万ウォンずつ現金を支給する支援事業を施行中だ。だが、観光業界は衝撃から抜け出せずにいる。今年に入って休廃業した旅行会社は約400社。一日に旅行会社3社が事業をたたんだわけだ。実際、廃業申告をしなかっただけですべての旅行会社は休業状態にほかならない。旅行会社職員のほとんどが有給・無給休職に入り、韓国の最大旅行会社「ハナツアー」は翌月から3カ月間職員の80%を対象に無給休職を施行する。
韓国、出入国旅行者数1980年代に後退…旅行会社一日に3社は廃業(1)
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