新しい疾病に対応するワクチンが出るまでは普通5~10年ほどかかるが、新型コロナウイルスワクチンの開発はもう少し早くできるだろうとの見通しが出てきた。このうち新型コロナワクチンの開発を進める中国のある研究所は、12日から2次臨床試験に入ると明らかにした。
香港紙サウスチャイナモーニングポストが11日に伝えたところによると、韓国に本部を置く国際機関、国際ワクチン研究所のジェローム・キム所長は、「ワクチン開発は5年から10年ほどかかる場合が一般的だがすでにパンデミック(世界的大流行)に入り込んだ新型コロナの場合、タイムラインを短縮できるだろう」と話した。
彼はインタビューで、「ワクチンが作られてから最終承認を受けるまでに10億~20億ドルがかかるが、失敗の確率は90%を超える」としてワクチン開発の困難を説明した。だが新型コロナの場合、感染拡大が発表されてから2カ月半で最初の臨床試験が行われたほど速やかにワクチン開発が進んでいるため、もう少し早くワクチンが発売されるかもしれないということだ。
◇新型コロナワクチン開発の競争激しく
ワクチンの効果と安全性を検証するためには通常3段階の臨床試験を経る。1次で50人未満の人々を対象に安全性をテストした後、2次で数百人を対象に効果と安全性を観察する。3段階はワクチンの効能に対する実際のテストで、最大数万人を対象に試験することになる。
キム所長は、新型コロナの場合「状況が深刻なだけに1・2次臨床試験をともに進めなければならない。効果が極めて良い場合、2次試験が完了する前に3次試験を始めることもできる」とした。
しかしワクチン開発のためには新型コロナに一度感染した人が確実な免疫力を持ち再感染されてはならないなどいくつかの条件が満たされなくてならないが、「まだこの質問に対する明確な答えを得られていない」と付け加えた。
新型コロナ終息のためにワクチン開発が必須という状況で中国と米国など各国の機関がワクチン開発に熱を上げている。米国立保健院傘下の国立アレルギー感染症研究所とともに先月16日に世界で初めて臨床試験に着手した米製薬会社モデルナ・セラピューティクスを含め現在3つのワクチン開発会社が1次臨床試験を進行中だ。世界保健機関(WHO)によると、また別の52種類の候補ワクチンが臨床試験前段階にある。
キム所長率いる国際ワクチン研究所は感染性疾病で苦痛を受ける発展途上国を助けるため1997年に国連開発計画(UNDP)の主導で設立された国際機関だ。キム所長はまた、「韓国製薬バイオ協会によると韓国企業6社がワクチンを開発中で、SKバイオサイエンスは早ければ9月に臨床試験を始める計画」と紹介した。
◇中国製薬会社、12日から新型コロナワクチン2次臨床試験
こうした中、中国のワクチン開発会社の康希諾生物は2次臨床試験に向けたワクチン接種志願者500人を募集しているとサウスチャイナモーニングポストが同日伝えた。中国臨床試験登録センターによると中国軍事医学研究院の陳薇所長率いる研究チームと康希諾生物が共同で開発中であるこのワクチンの2次臨床試験は12日から始まる。
ワクチンの1次臨床試験は湖北省武漢地域の住民108人を対象に先月中旬から今月2日までワクチン接種後14日間隔離観察する方式で進められた。当時研究陣はワクチン投与量を3段階に分けてテストしたが、投与量が多かった接種者で高熱が出るなど一部副作用が発生したことがわかった。
同紙によると2次臨床試験は高容量投与集団をなくし中間容量で250人、低容量で125人に接種し、プラシーボ効果で125人をテストするなど3集団に分けて進められる予定だ。
臨床試験志願者は18~60歳で、新型コロナにかかった経験があってはならない。志願者は2次臨床試験期間は自宅にとどまることができ、研究陣が接種初日と14日目と28日目、6カ月目に支援者の自宅を訪問して採血検査などを行う。
中国疾病予防統制センターは先月「新型コロナワクチン開発をファーストトラックとして承認するにしても3次臨床試験まで終えるには最低3カ月以上かかるだろう」と明らかにしたことがある。
香港紙サウスチャイナモーニングポストが11日に伝えたところによると、韓国に本部を置く国際機関、国際ワクチン研究所のジェローム・キム所長は、「ワクチン開発は5年から10年ほどかかる場合が一般的だがすでにパンデミック(世界的大流行)に入り込んだ新型コロナの場合、タイムラインを短縮できるだろう」と話した。
彼はインタビューで、「ワクチンが作られてから最終承認を受けるまでに10億~20億ドルがかかるが、失敗の確率は90%を超える」としてワクチン開発の困難を説明した。だが新型コロナの場合、感染拡大が発表されてから2カ月半で最初の臨床試験が行われたほど速やかにワクチン開発が進んでいるため、もう少し早くワクチンが発売されるかもしれないということだ。
◇新型コロナワクチン開発の競争激しく
ワクチンの効果と安全性を検証するためには通常3段階の臨床試験を経る。1次で50人未満の人々を対象に安全性をテストした後、2次で数百人を対象に効果と安全性を観察する。3段階はワクチンの効能に対する実際のテストで、最大数万人を対象に試験することになる。
キム所長は、新型コロナの場合「状況が深刻なだけに1・2次臨床試験をともに進めなければならない。効果が極めて良い場合、2次試験が完了する前に3次試験を始めることもできる」とした。
しかしワクチン開発のためには新型コロナに一度感染した人が確実な免疫力を持ち再感染されてはならないなどいくつかの条件が満たされなくてならないが、「まだこの質問に対する明確な答えを得られていない」と付け加えた。
新型コロナ終息のためにワクチン開発が必須という状況で中国と米国など各国の機関がワクチン開発に熱を上げている。米国立保健院傘下の国立アレルギー感染症研究所とともに先月16日に世界で初めて臨床試験に着手した米製薬会社モデルナ・セラピューティクスを含め現在3つのワクチン開発会社が1次臨床試験を進行中だ。世界保健機関(WHO)によると、また別の52種類の候補ワクチンが臨床試験前段階にある。
キム所長率いる国際ワクチン研究所は感染性疾病で苦痛を受ける発展途上国を助けるため1997年に国連開発計画(UNDP)の主導で設立された国際機関だ。キム所長はまた、「韓国製薬バイオ協会によると韓国企業6社がワクチンを開発中で、SKバイオサイエンスは早ければ9月に臨床試験を始める計画」と紹介した。
◇中国製薬会社、12日から新型コロナワクチン2次臨床試験
こうした中、中国のワクチン開発会社の康希諾生物は2次臨床試験に向けたワクチン接種志願者500人を募集しているとサウスチャイナモーニングポストが同日伝えた。中国臨床試験登録センターによると中国軍事医学研究院の陳薇所長率いる研究チームと康希諾生物が共同で開発中であるこのワクチンの2次臨床試験は12日から始まる。
ワクチンの1次臨床試験は湖北省武漢地域の住民108人を対象に先月中旬から今月2日までワクチン接種後14日間隔離観察する方式で進められた。当時研究陣はワクチン投与量を3段階に分けてテストしたが、投与量が多かった接種者で高熱が出るなど一部副作用が発生したことがわかった。
同紙によると2次臨床試験は高容量投与集団をなくし中間容量で250人、低容量で125人に接種し、プラシーボ効果で125人をテストするなど3集団に分けて進められる予定だ。
臨床試験志願者は18~60歳で、新型コロナにかかった経験があってはならない。志願者は2次臨床試験期間は自宅にとどまることができ、研究陣が接種初日と14日目と28日目、6カ月目に支援者の自宅を訪問して採血検査などを行う。
中国疾病予防統制センターは先月「新型コロナワクチン開発をファーストトラックとして承認するにしても3次臨床試験まで終えるには最低3カ月以上かかるだろう」と明らかにしたことがある。
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