ソウルの大型教会の副牧師から航空会社の乗務員や刑務官まで、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の地域社会内感染がさまざまな経路を通じて広がっている。免疫が弱い障がい者施設や療養病院の患者も引き続き発生していて市民の不安が大きくなっている。
25日、韓国疾病管理本部中央防疫対策本部によると、午後4時基準の感染者数は前日144人増の977人だ。大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)地域だけで計797人(大邱543人・慶尚北道254人)確認されている。この日、清島(チョンド)テナム病院の入院患者ら3人が亡くなって死亡者は11人に増えた。この中には最初の外国人死亡者となる30代のモンゴル人男性1人も含まれている。彼は肝移植を受けに今月12日に入国したものの、感染が確認されて明知(ミョンジ)病院で治療を受けてきた。しかし、もともと罹患していた末期腎不全などが悪化して亡くなった。
信徒10万のミョンソン教会〔ソウル江東区明逸洞(カンドング・ミョンイルトン)〕の副牧師Aさんも感染が確認されて同教会の信者や地域住民を中心に不安が高まっている。Aさんは今月14日、清島テナム病院の焼香所に立ち寄ったことが確認された。Aさんは16日午後、信徒ら約2000人が出席した礼拝を行ったことが分かった。ミョンソン教会は感染が確認された直後に教会施設を閉鎖し、当面は礼拝を開かないとアナウンスした。
◆感染乗務員、集団感染の聖地巡礼客と同じ飛行機に
大韓航空女性乗務員Bさんは19~20日、仁川(インチョン)とロサンゼルス(LA)を往復する航空便に搭乗し、帰国後に新型コロナが疑われる症状が現れたため自宅隔離をしている中、確定判定を受けたと伝えられた。BさんはLA路線に先立ち、15日仁川-テルアビブ(イスラエル)路線にも搭乗したことが確認された。この航空便には、イスラエルの聖地巡礼に参加して感染が確認された天主教の慶尚北道安東(アンドン)教区の信者も搭乗していた。そのため、Bさんがこの航空便で新型コロナに感染した可能性も提起されている。
大邱慶北科学技術院3年生も、この日感染が確認された。学校側はすぐに学部生寮4棟を閉鎖し、3日間、防疫作業に入った。感染者と接触した7人は校内隔離中だ。
青松(チョンソン)刑務所の刑務官も24日夜、陽性判定を受けた。「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」(以下、新天地)の信者である彼は、最近、数回にわたって礼拝や集会に出席したが、この事実を当局に事前に知らせずに正常勤務したことが発表されて問題になっている。彼と接触した同僚職員や収監者ら50人余りが隔離された。
この刑務官の事例のように、新天地関連の感染者が急増しながら、政府は全体信徒の名簿と連絡先を確保して、診断検査を実施することにした。保健当局によると、新天地の全体信徒は21万人前後になる。中央災害安全対策本部のい金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官(保健福祉部次官)は「教会側が1~2月大邱教会を訪問した高危険群信徒名簿を先に提供し、全体信徒名簿も早期に提供することにした」とし「名簿を確保し次第、調査を始める」と話した。
新天地関連の感染者は501人(午前9時基準)で、全体の半数以上を占める。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)中央防疫対策本部長(疾病管理本部長)は「現在、感染源の主な経路は大邱新天地教会関係者たちと信徒、その接触者」とし「彼らが2・3次感染を誘発する部分が多い。これに対する統制が防疫の主眼点」と説明した。
大邱市では新天地教会信者だけでなく風邪の症状を示している市民まで全数調査を実施している。金剛立次官は「2週間の集中的な診断検査を通じて、もしかして存在している感染者を積極的に捜し出して隔離治療する。今後約4週間以内に安定的な状況に転換させるのが目標」と話した。
障がい者施設での感染者も相次いで報告された。慶尚北道漆谷郡(チルゴクグン)の「ミルアル愛の家」は感染者が計22人となった。23日に最初の感染者(46・障がい1級)が出たあと、2日間で障がい者11人、勤労障がい者5人、従事者5人が追加確認された。ここには30人の重症障がい者を含めて職員ら69人がいる。慶尚北道醴泉(イェチョン)の重症障がい者施設「極楽村」でも、看護師に感染が確認された。この2人には発熱の症状があり、検査を受けている。この施設には入居者52人と従事者36人がいる。
院内感染の懸念も高まった。ソウル恩平(ウンピョン)聖母病院で感染者1人が追加されて5人に増えた。患者と看病人、患者の家族まで相次いで感染が確認された。病院の全職員には公共交通利用禁止令が下された。同病院では、患者移送要員として従事していた男性(35)が今月21日、最初の感染者として確認された。一方、国際投資銀行「JPモルガン」はこの日、「韓国の新型コロナの状況が最悪になれば最大1万人感染する可能性がある」と明らかにした。あわせて「新型コロナ事態のピークは3月20日になるだろう」と予測した。JPモルガンは大邱市民の3%がウイルスにさらされたことを前提に、中国の事例を適用してこのような推定値を出した。今年の韓国の経済成長率は2.3%から2.2%に下落すると見通した。
25日、韓国疾病管理本部中央防疫対策本部によると、午後4時基準の感染者数は前日144人増の977人だ。大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)地域だけで計797人(大邱543人・慶尚北道254人)確認されている。この日、清島(チョンド)テナム病院の入院患者ら3人が亡くなって死亡者は11人に増えた。この中には最初の外国人死亡者となる30代のモンゴル人男性1人も含まれている。彼は肝移植を受けに今月12日に入国したものの、感染が確認されて明知(ミョンジ)病院で治療を受けてきた。しかし、もともと罹患していた末期腎不全などが悪化して亡くなった。
信徒10万のミョンソン教会〔ソウル江東区明逸洞(カンドング・ミョンイルトン)〕の副牧師Aさんも感染が確認されて同教会の信者や地域住民を中心に不安が高まっている。Aさんは今月14日、清島テナム病院の焼香所に立ち寄ったことが確認された。Aさんは16日午後、信徒ら約2000人が出席した礼拝を行ったことが分かった。ミョンソン教会は感染が確認された直後に教会施設を閉鎖し、当面は礼拝を開かないとアナウンスした。
◆感染乗務員、集団感染の聖地巡礼客と同じ飛行機に
大韓航空女性乗務員Bさんは19~20日、仁川(インチョン)とロサンゼルス(LA)を往復する航空便に搭乗し、帰国後に新型コロナが疑われる症状が現れたため自宅隔離をしている中、確定判定を受けたと伝えられた。BさんはLA路線に先立ち、15日仁川-テルアビブ(イスラエル)路線にも搭乗したことが確認された。この航空便には、イスラエルの聖地巡礼に参加して感染が確認された天主教の慶尚北道安東(アンドン)教区の信者も搭乗していた。そのため、Bさんがこの航空便で新型コロナに感染した可能性も提起されている。
大邱慶北科学技術院3年生も、この日感染が確認された。学校側はすぐに学部生寮4棟を閉鎖し、3日間、防疫作業に入った。感染者と接触した7人は校内隔離中だ。
青松(チョンソン)刑務所の刑務官も24日夜、陽性判定を受けた。「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」(以下、新天地)の信者である彼は、最近、数回にわたって礼拝や集会に出席したが、この事実を当局に事前に知らせずに正常勤務したことが発表されて問題になっている。彼と接触した同僚職員や収監者ら50人余りが隔離された。
この刑務官の事例のように、新天地関連の感染者が急増しながら、政府は全体信徒の名簿と連絡先を確保して、診断検査を実施することにした。保健当局によると、新天地の全体信徒は21万人前後になる。中央災害安全対策本部のい金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官(保健福祉部次官)は「教会側が1~2月大邱教会を訪問した高危険群信徒名簿を先に提供し、全体信徒名簿も早期に提供することにした」とし「名簿を確保し次第、調査を始める」と話した。
新天地関連の感染者は501人(午前9時基準)で、全体の半数以上を占める。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)中央防疫対策本部長(疾病管理本部長)は「現在、感染源の主な経路は大邱新天地教会関係者たちと信徒、その接触者」とし「彼らが2・3次感染を誘発する部分が多い。これに対する統制が防疫の主眼点」と説明した。
大邱市では新天地教会信者だけでなく風邪の症状を示している市民まで全数調査を実施している。金剛立次官は「2週間の集中的な診断検査を通じて、もしかして存在している感染者を積極的に捜し出して隔離治療する。今後約4週間以内に安定的な状況に転換させるのが目標」と話した。
障がい者施設での感染者も相次いで報告された。慶尚北道漆谷郡(チルゴクグン)の「ミルアル愛の家」は感染者が計22人となった。23日に最初の感染者(46・障がい1級)が出たあと、2日間で障がい者11人、勤労障がい者5人、従事者5人が追加確認された。ここには30人の重症障がい者を含めて職員ら69人がいる。慶尚北道醴泉(イェチョン)の重症障がい者施設「極楽村」でも、看護師に感染が確認された。この2人には発熱の症状があり、検査を受けている。この施設には入居者52人と従事者36人がいる。
院内感染の懸念も高まった。ソウル恩平(ウンピョン)聖母病院で感染者1人が追加されて5人に増えた。患者と看病人、患者の家族まで相次いで感染が確認された。病院の全職員には公共交通利用禁止令が下された。同病院では、患者移送要員として従事していた男性(35)が今月21日、最初の感染者として確認された。一方、国際投資銀行「JPモルガン」はこの日、「韓国の新型コロナの状況が最悪になれば最大1万人感染する可能性がある」と明らかにした。あわせて「新型コロナ事態のピークは3月20日になるだろう」と予測した。JPモルガンは大邱市民の3%がウイルスにさらされたことを前提に、中国の事例を適用してこのような推定値を出した。今年の韓国の経済成長率は2.3%から2.2%に下落すると見通した。
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