先月29日午前、仁川国際空港内の固定検疫台で看護将校と軍医官が検疫関係者らと言葉を交わしている。チェ・ジョンドン記者
では新型コロナの危険が現時点で最も高い空港(中国を除く)はどこだろうか。正解は「香港空港」だ。だが、数多くの国内外の利用者が行き来する仁川(インチョン)国際空港もそれに匹敵するほど危険なことが分かった。航空便を通した新型コロナの流入を防ぐために、保健当局による防疫措置のさらなる強化が必要だという意味だ。ドイツのロベルト・コッホ研究所・フンボルト大学共同研究チームは、最近このような内容をまとめた報告書「国別・空港別新型コロナ流入危険度」を公開した。
この研究チームは、ビッグデータを分析して新型コロナ流入危険度を「%」単位で調べてみた。たとえば感染した患者1000人が中国杭州空港で飛行機に搭乗したとする。このうちドイツを最終目的地とすると予想される人は2人だ。するとドイツの危険度は0.2%になるという計算だ。
報告書によると、中国以外の国のうち、新型コロナの危険が最も高い場所(全国空港合算)はタイだった。危険度が2.179%に達する。飛行機に乗った感染者100人中2人以上はタイへ向かうという意味だ。その次は日本(1.715%)、韓国(1.101%)の順だ。これらの国はどこも、現在感染者が多く確認された地域だ。
上位10カ国のうちアジアではない場所は米国(6位、0.787%)が唯一だ。中国と近くにあり、航空便運航の多いアジア地域の危険度がはるかに高い。
空港別に細分化して調べてみると、危険度はさらに克明に確認することができる。中国本土の空港では深セン空港が4.067%で最も危険だった。航空便利用患者100人中4人程度は深センを目的地にしているということだ。次いで重慶空港(3.319%)、成都空港(3.293%)、上海空港(3.064%)などの順だった。
中国の外側にある空港も新型コロナの攻撃において例外ではない。中国の外の空港のうちでは香港の危険度が0.98%で最も高かった。その次が韓国の代表空港である仁川(0.71%)だった。中国の外では仁川空港を通した新型コロナ流入の可能性が2番目に高いという意味だ。台北空港、バンコク・ドンムアン空港、大阪・関西空港などが仁川の後に続いた。
アジア地域以外ではシドニー空港(0.175%)とメルボルン空港(0.164%)の危険度が一番高かった。
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