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【コラム】2020年韓国経済を立て直す3つの処方(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆成長分野への果敢な投資が必要

韓国を低成長から脱出させる3つ目の要素は技術投資だ。投資に成長動力があるからだ。日本はバブル経済崩壊以降、円高と内需景気の沈滞で企業の投資活力が大きく落ちた。輸出と投資を通じて景気回復に取り組んだのは安倍政権の発足後だった。一方、韓国は2000年序盤の技術投資が産業構造の変化への対応に決定的な役割をした。

これを受け、国内産業の地形図が大きく変わった。1999年末基準の取引所の時価総額10位を見ると、1位が韓国電力、2位がKT、3位がサムスン電子、4位がポスコであり、銀行3行が入っていた。2019年現在は1位がサムスン電子、2位がSKハイニックスで、4位がネイバー、5位が現代車、6位がサムスンバイオロジクス、8位がセルトリオンだ。


韓国のGDPに対する設備投資の比率は2000年序盤の10%水準から現在は8%以下に落ちた。何よりも方向性が問題だ。ドイツは「インダストリー4.0」のもと、従来の産業に人工知能(AI)を搭載している。日本はロボットとヘルスケア、中国はロボットとバイオ、米国はプラットホームビジネスに焦点を合わせているが、韓国は方向が明確でない。モビリティー事業さえも法廷で審判を受けなければいけない状況を迎えている。

技術パラダイムの転換期は技術追撃国が技術先進国を追い越す機会となる。これはF1レースで相手を追い越すチャンスをコーナーで迎えるのと似ている。コーナーで遅れを取れば直線コースで追いつくのは難しい。技術パラダイムの変化の時期には、成長分野に過剰と思われるほどの投資とともに、正しい戦略がなければいけない理由だ。

物体が地球の重力から抜け出すには時速4万キロ以上の推進力を出さなければいけない。韓国経済は非常に深い長期低成長に入った。ここから脱出するには些細な政策では難しい。答えは別のところにあるのではなく、我々の経験にある。1990年代以降の成長を率いた通貨安、構造調整、技術投資の3つが突破口だ。何よりもドイツのように果敢な成長戦略をロールモデルとする積極的な姿勢が求められる。


【コラム】2020年韓国経済を立て直す3つの処方(1)

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