チョ・グク前法務部長官（５４）をめぐる疑惑に関する捜査が事実上、チョ前長官本人の召喚だけを残して終盤に向かっている。チョ前長官は入試不正・私募ファンド・熊東（ウンドン）学園など３つの疑惑に全部登場するため、直接取り調べが避けられないものと見られる。

３日、検察などによると、ソウル中央地検反腐敗捜査第２部（部長コ・ヒョンゴン）はチョ前長官の召喚時期と方式をめぐって苦心していると伝えられた。チョ前長官に対する取り調べは妻の東洋（トンヤン）大学教授、チョン・ギョンシム氏（５７）の拘束期間が満了する今月１１日以前になる可能性大きい。チョン教授は拘束以降、合わせて４回にわたる取り調べを受けた。

検察は私募ファンド関連疑惑を中心に補強捜査をした後、早ければ１１日直前である今週末に資本市場法違反と公務執行妨害などの容疑でチョン教授を追加起訴する可能性がある。


検察の立場ではチョン教授を裁判に付す前に容疑を立証するためにチョ前長官に対する取り調べが避けられない。チョ前長官はソウル大学法科大学公益人権法センターのインターン証明書発行やＷＦＭ株式投資、人事聴聞会直前に私募ファンド投資運用報告書の作成指示の疑惑、ソウル瑞草区（ソチョグ）自宅のコンピュータハードディスク交代などにかかわった疑惑が持たれている。

検察は先月３１日に拘束された弟のチョ氏（５２）の熊東学園不正に関連してもチョ前長官の取り調べが必要だと見ている。検察はチョ前長官の自宅コンピュータから韓国資産管理公社による熊東学園の仮差押さえに関する法律検討文書を確保したと伝えられた。

検察はチョ前長官の母である熊東学園理事長、パク・ジョンスク氏（８１）の場合、高齢である点などを考えて召喚するかどうかも慎重に検討中だと伝えられた。検察がチョ前長官の弟であるチョ氏に「強制執行免除」の容疑を追加し、パク理事長の召喚も避けられないものと見られる。