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日中はびくともしないのに…韓国証券市場だけふらつく

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
KOSDAQ市場の「ブラックマンデー」だった。2年3カ月ぶりの低水準まで落ちた。崩れたのはKOSDAQだけでなかった。総合株価指数のKOSPIも急落した。

29日KOSDAQ指数は前取引日より4%(25.81ポイント)落ちた618.78に取引を終えた。2017年4月14日の618.24から2年3カ月来の最低値を記録した。下落幅は昨年10月29日の5.03%以降で最も大きかった。「黒い10月」と呼ばれる昨年10月の悪夢を思い出させた。

KOSPI指数は前取引日より1.78%の36.78ポイント下落となる2029.48で取引を終えた。5月29日の2023.32以降で最も低い水準まで落ちた。


KOSPI指数急落を率いたのは外国人投資家だ。この日外国人投資家はKOSPI市場で639億ウォンを売り越した。KOSDAQ市場でも3億4000万ウォンの売り越しを記録した。

KOSDAQ市場は個人投資家が株式を売り株価が下落した。金を借りて投資(信用取引)した個人投資家の担保価値が落ち、それにともなう反対売買(証券会社が投資家の株式を強制的に売ること)が出て下げ幅をさらに拡大した。

KOSDAQ市場全体の時価総額比の信用融資残高の割合は26日基準2.43%で過去最高だ。KOSDAQ指数が落ちるほど追加で売りがあふれ株価がさらに落ちかねないという話だ。

この日韓国の証券市場が急落した要因を指摘するのは難しい。ただ不確実性を拡大する内外の各種悪材料が続いて市場の体力が枯渇し小さな衝撃にも大きく揺れる姿を見せている。

韓国の証券市場をめぐる周辺状況はそれこそ地雷畑に囲まれている。日本が韓国をホワイト国から除外する輸出規制を来月2日に決めるという報道が出された。小康状態に入っていた米中貿易対立も再び激しくなる懸念が大きくなっている。

ここに米国の4-6月期成長率が前四半期比年率換算で2.1%と市場の期待を上回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の追加利下げの可能性が減るかもしれないという懸念まで重なり投資心理が萎縮した。

キウム証券のソ・サンヨン研究員は「韓国証券市場に新たなイシューができたというよりは米中貿易紛争と日本の輸出規制、米国の利下げ縮小懸念などで売りが売りを呼び起こした様相。他の国より下げ幅が大きかったのは反発買いの流入がなかったため」と話した。

韓国証券市場の体力が落ち対外衝撃に大きく反応する様相は最近何度も繰り返されている。

この日KOSDAQが4%下落して大きく揺れたがアジア主要国の証券市場は相対的に横ばいで引けた。この日中国の上海総合指数は0.12%下落し、日本の日経平均株価も0.19%下げた。

信栄(シンヨン)証券リサーチセンター長のキム・ハッキュン氏は「韓国の株式には長期間うまみがないとみて投資家が海外に多く流れながら小さな売り出現にも市場が揺れる様相を見せている」と話した。

ブルームバーグによると今年に入り今月29日まででKOSPIは0.57%下落した。同じ期間に日経平均は8.0%上昇、上海総合指数は17.97%上昇、米ダウ指数は16.57%上昇など主要国の証券市場は好調を示している。

韓国の証券市場がこのように弱まっているのは韓国経済のファンダメンタルズ(基礎体力)が落ちていることに起因するという見方もある。

KB証券リサーチセンター長のソ・ヨンホ氏は「韓国企業の4-6月期業績発表を見ると利益減少傾向が続いている。企業の業績が悪化すれば韓国証券市場の評価価値がさらに落ちるほかない」と話した。



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