米中戦略競争の勝敗はグローバル情勢を率いるリーダーシップ、国際ネットワーク力、技術革新能力などの面でどちらが優れているかによって決まるだろう。軍事力、経済力、科学技術力などの「ハードパワー」と文化力を意味する「ソフトパワー」は依然として重要だ。さらに最近、中国の形態を批判する概念で登場した「シャープ(Sharp)パワー」も考慮する必要がある。懐柔と脅迫、巧妙な世論操作などを通じて影響力を高める力だ。これを勘案しても客観的な国力の評価は依然として米国が中国より相当な優位であることは間違いない。にもかかわらず米国はなぜこのように中国の浮上に緊張し、恐れを感じているのだろうか。
米中戦略競争において最も重要なゲームチェンジャーはやはり技術革新戦争から出てくる可能性が高い。過去の世界覇権競争の勝敗は時代を変化させる革新能力の確保にかかっていた。石炭・鉄の活用と銃砲の発達、石油産業の発展、核時代の開幕、情報化時代の登場などを先導した国が覇権国になった。
<チャイナインサイト>�国、米国側に立つのか中国側に立つのか(2)