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<チャイナインサイト>韓国、米国側に立つのか中国側に立つのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

トランプ大統領と習近平主席

混沌の時代だ。米中貿易戦争は安全保障をめぐる戦略競争、グローバル覇権競争の性格を帯びている。地政学的に強大国に挟まれた周辺の中小国家は米国か中国かの選択を迫られるしかない。米中戦略競争の激化は、これまで韓国が推進してきた「安米経中」(安全保障は米国に、経済は中国に依存)や「連米和中」(米国と連合、中国と和睦)の戦略が難しくなる状況を意味する。この世界史的な転換期をどう眺めて、我々はどう打開すべきなのか。

米中戦略競争の勝敗はグローバル情勢を率いるリーダーシップ、国際ネットワーク力、技術革新能力などの面でどちらが優れているかによって決まるだろう。軍事力、経済力、科学技術力などの「ハードパワー」と文化力を意味する「ソフトパワー」は依然として重要だ。さらに最近、中国の形態を批判する概念で登場した「シャープ(Sharp)パワー」も考慮する必要がある。懐柔と脅迫、巧妙な世論操作などを通じて影響力を高める力だ。これを勘案しても客観的な国力の評価は依然として米国が中国より相当な優位であることは間違いない。にもかかわらず米国はなぜこのように中国の浮上に緊張し、恐れを感じているのだろうか。

米中戦略競争において最も重要なゲームチェンジャーはやはり技術革新戦争から出てくる可能性が高い。過去の世界覇権競争の勝敗は時代を変化させる革新能力の確保にかかっていた。石炭・鉄の活用と銃砲の発達、石油産業の発展、核時代の開幕、情報化時代の登場などを先導した国が覇権国になった。


では、新しい技術革新覇権はどこから出るのだろうか。いわゆる第4次産業革命分野が答えだ。この領域の技術を確保し、これを安全保障力にどう取り入れるかに未来の覇権の行方がかかっている。

問題は第4次産業革命分野の技術は「勝者独占」の性向が非常に強いというところにある。先頭は自らに有利な標準と規範を設定する。後発走者が逆転するのが難しくなる。技術革新で遅れをとれば、従来の覇権国や先導企業もあっという間に存廃の脅威を受ける。こうした観点で米中間で現在生じている技術革新関連の葛藤に注目する必要がある。これは覇権競争の最も本質的な領域であるからだ。

中国は国が主導する。第4次産業革命の戦略的重要性を認識し、「中国製造2025」と「インターネットプラス」を基盤とする技術革新戦略を強く推進している。2035年までに先進国レベルに到達し、2049年までに世界最高の産業強国になるという計算だ。核心はビッグデータの確保と処理、そして人工知能(AI)だ。権威主義体制の中国はプライバシー保護という制約を受ける西側国家を越え、すでにこの分野で頭角を現している。技術は広く、また深くなっている。次世代情報通信産業(5G)、革新的な物流供給体系、独自の衛星利用測位システム(GPS)体制、スーパーコンピューター、量子技術、超高速ミサイル開発などの分野で、すでに米国とほぼ対等または上回る可能性を見せている。米国に警戒感を抱かせるのに十分だ。

米中間の戦略・技術戦争はさらに激しく、長期的に進行するしかない。この領域は相互規律・調節が難しいからだ。両国はそれぞれ自国優先主義を強めている。習近平主席は「中国の特色のある発展方式」を強調する。これを従来の政治、経済、軍事などのほか、第4次産業革命領域にも適用している。これはトランプ大統領の「米国優先主義」に対するもう一つの中国式バージョンだ。



<チャイナインサイト>�国、米国側に立つのか中国側に立つのか(2)


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