トンチミ(大根の水キムチ)。(世界キムチ研究所)
キムチの起源といえる「漬け野菜」を意味する記録は中国の文献『詩経』(紀元前10-7世紀ごろ)に見られる。『詩経』に「畑のキュウリがあるので、これをむいて●菜を作って祖先に供える」という一節がある。しかしキムチ専門家は「韓半島(朝鮮半島)と中国は環境はもちろん嗜好などによる差があるので、文化的な起源を中心にキムチの歴史性を判断する必要がある」と指摘する。
文化的起源の観点で見ると、韓国のキムチと中国の漬け野菜は漬け方に違いが発見される。中国は酒・酢のようなアルコールなどで野菜を漬けて保存する半面、韓国は醤と塩で野菜を漬けて発酵させる。このため中国は酢酸貯蔵食文化圏、韓国は乳酸発酵食文化圏に区分できる。キムチの独創性が分かる重要な違いだ。
キムチなど漬けた野菜を好む食文化は穀類中心の食事をする農耕文化圏のうち季節の変化が明確な国で主に発達した。腐敗を防ぐため発酵を通じて保管した韓半島のキムチは、他国の漬け野菜より一段階発展した形と見ることができる。
今日、キムチを意味する用語は白菜キムチ、チョクッジ、ソクパクジなど食材料に残っている。また、調理方法の後に接尾辞としてつく「キムチ」と「ジ」の形で残っている。四季が明確な韓国は地域と天気により各地域別に固有のキムチ文化が定着した。また、同じ地域であっても家庭ごとに材料や作り方と保存・熟成過程が異なり、それぞれ個性のあるキムチが発達した。
京畿(キョンギ)は西海(ソヘ、黄海)の海産物と肥沃な平野のためチョンガクキムチ(大根キムチ)やスサムナバクキムチ(生高麗人參のキムチ)など特色あるキムチを漬けた。忠清道(チュンチョンド)は塩辛や薬味を少ないナバクキムチ(大根水キムチ)、シグンチ(ホウレンソウ)キムチなどが特徴だ。慶尚道(キョンサンド)は塩辛や塩を多く入れたプチュキムチ(ニラキムチ)、コンイプキムチ(豆の葉キムチ)、ウオンキムチ(ゴボウキムチ)などをよく漬ける。黄海道(ファンヘド)には多くの水産物と果物を入れたゴスキムチ(コエンドロキムチ)、カムキムチ(柿キムチ)などがある。
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