国際社会の異端児だった北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が外交舞台で引っ張りだこだ。日米中露など韓半島(朝鮮半島)周辺4強の指導者が相次いで金委員長に会うか、会おうとラブコールを送っている。米朝首脳会談を前後して、金正恩氏は北東アジア外交戦で「尊い体」へと、その価値が急上昇したような感じだ。
金正恩氏の価値を引き上げたのはドナルド・トランプ大統領だ。トランプ氏が一時「ロケットマン」と嘲弄していた金委員長は、米朝首脳会談後、「チェアマン・キム(Chairman Kim)」に急昇格した。ホワイトハウスは16日、関連報道資料で「トランプ大統領とチェアマン・キム(金正恩国務委員長を意味)の成功的会談」という文面を用いた。米国のどの歴代政権もなりえなかった北核の解決者としてトランプ氏を広報する次元だ。昨年まで、米国の官民が叔母の夫・張成沢(チャン・ソンテク)と異母兄・金正男(キム・ジョンナム)を殺したならず者国家の残酷な独裁者として金委員長を見ていた雰囲気に比べれば隔世の感を禁じ得ない。トランプ大統領が動くと、安倍晋三首相もこれについていっている。北朝鮮に対する圧迫の先鋒を自任していた安倍氏は16日、マスコミのインタビューで「北朝鮮と信頼関係を醸成していきたい」とし「日本人拉致問題の解決に向けて、金正恩委員長の大きな決断が必要だ」と述べた。日本外務省は日朝首脳会談の可能性を積極的に摸索中だ。対話局面で、日本だけ孤立する「ジャパン・パッシング」を防ぎ、同時に35.5%(8~11日、時事通信世論調査)と落ち込んだ支持率を挽回(ばんかい)する契機を拉致問題解決で探ろうという考えだ。
存在感が薄かったロシアのウラジーミル・プーチン大統領も動いている。プーチン氏は今月14日(現地時間)にモスクワを訪問した北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と面会した席で、9月ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに金正恩氏を招待した。これに先立ち、先月31日、セルゲイ・ラブロフ露外相が平壌(ピョンヤン)を訪問して金正恩氏に会っていることから、プーチン氏の招待で露朝首脳会談の雰囲気が熟している。
中国の習近平国家主席は米朝関係が急流に乗る状況で、金正恩と決定的な2度の首脳会談で「チャイナパッシング」を突破した。米朝首脳会談場へ向かう金正恩に中国専用機まで貸して「隠れた手」である中国の影響力を国際社会に強く印象づけた。金正恩氏のほうも15日に習近平氏に対して誕生日祝いの書簡を送り、中朝関係をアピールした。金正恩氏が習近平氏に誕生日祝いの書信を送ったのは2013年以降5年ぶりだ。
4強指導者全員が金正恩氏との対話に出ながら、金正恩氏が国際外交舞台に公式デビューする可能性が高まっている。9月ロシア東方経済フォーラムに金正恩氏が参加した場合、多者外交舞台に初めて姿を見せることになる。
外交界の一部からは金正恩氏が9月末にニューヨークで開かれる国連総会に参加した後、ワシントンでトランプ氏と再会する可能性を排除できないという見通しも出ている。このようなバラ色観測の前提は、金正恩氏が非核化をどれくらい本気で行動で見せてくれるかどうかだ。韓国外国語大学の尹徳敏(ユン・ドクミン)客員教授は「今、北朝鮮が事態を揺さぶっているが、今後トランプ大統領や金正恩の変心よって局面が再び正反対に変化しうる」と述べた。
金正恩氏の価値を引き上げたのはドナルド・トランプ大統領だ。トランプ氏が一時「ロケットマン」と嘲弄していた金委員長は、米朝首脳会談後、「チェアマン・キム(Chairman Kim)」に急昇格した。ホワイトハウスは16日、関連報道資料で「トランプ大統領とチェアマン・キム(金正恩国務委員長を意味)の成功的会談」という文面を用いた。米国のどの歴代政権もなりえなかった北核の解決者としてトランプ氏を広報する次元だ。昨年まで、米国の官民が叔母の夫・張成沢(チャン・ソンテク)と異母兄・金正男(キム・ジョンナム)を殺したならず者国家の残酷な独裁者として金委員長を見ていた雰囲気に比べれば隔世の感を禁じ得ない。トランプ大統領が動くと、安倍晋三首相もこれについていっている。北朝鮮に対する圧迫の先鋒を自任していた安倍氏は16日、マスコミのインタビューで「北朝鮮と信頼関係を醸成していきたい」とし「日本人拉致問題の解決に向けて、金正恩委員長の大きな決断が必要だ」と述べた。日本外務省は日朝首脳会談の可能性を積極的に摸索中だ。対話局面で、日本だけ孤立する「ジャパン・パッシング」を防ぎ、同時に35.5%(8~11日、時事通信世論調査)と落ち込んだ支持率を挽回(ばんかい)する契機を拉致問題解決で探ろうという考えだ。
存在感が薄かったロシアのウラジーミル・プーチン大統領も動いている。プーチン氏は今月14日(現地時間)にモスクワを訪問した北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と面会した席で、9月ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに金正恩氏を招待した。これに先立ち、先月31日、セルゲイ・ラブロフ露外相が平壌(ピョンヤン)を訪問して金正恩氏に会っていることから、プーチン氏の招待で露朝首脳会談の雰囲気が熟している。
中国の習近平国家主席は米朝関係が急流に乗る状況で、金正恩と決定的な2度の首脳会談で「チャイナパッシング」を突破した。米朝首脳会談場へ向かう金正恩に中国専用機まで貸して「隠れた手」である中国の影響力を国際社会に強く印象づけた。金正恩氏のほうも15日に習近平氏に対して誕生日祝いの書簡を送り、中朝関係をアピールした。金正恩氏が習近平氏に誕生日祝いの書信を送ったのは2013年以降5年ぶりだ。
4強指導者全員が金正恩氏との対話に出ながら、金正恩氏が国際外交舞台に公式デビューする可能性が高まっている。9月ロシア東方経済フォーラムに金正恩氏が参加した場合、多者外交舞台に初めて姿を見せることになる。
外交界の一部からは金正恩氏が9月末にニューヨークで開かれる国連総会に参加した後、ワシントンでトランプ氏と再会する可能性を排除できないという見通しも出ている。このようなバラ色観測の前提は、金正恩氏が非核化をどれくらい本気で行動で見せてくれるかどうかだ。韓国外国語大学の尹徳敏(ユン・ドクミン)客員教授は「今、北朝鮮が事態を揺さぶっているが、今後トランプ大統領や金正恩の変心よって局面が再び正反対に変化しうる」と述べた。
この記事を読んで…