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<平昌パラ>韓国アイスホッケー、日本・チェコに連勝…4強目前

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

平昌冬季パラリンピックアイスホッケーの韓国-チェコ戦が11日午後、江陵アイスホッケーセンターで行われた。ゴールを決めたチョン・スンファン(右)が主将のハン・ミンスと喜んでいる。

「今度こそ亡くなった父に必ずメダルを捧げたい」。平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックに出場した障害者アイスホッケー韓国代表のチョン・スンファン(32、江原道庁)は11日、チェコとの対戦で勝利した後、このように語った。

韓国障害者アイスホッケー代表は11日、江原道江陵(カンヌン)ホッケーセンターで行われたパラリンピック予選リーグB組第2戦で延長戦の末、チェコを3-2で破った。前日に日本を4-1で退けた韓国は勝ち点2を追加し、現在B組1位(2勝、勝ち点5)。韓国は1月の4カ国親善大会でも世界ランキング9位のチェコに4-1で勝っていた。

この日もチェコ(10本)より倍以上も多い22本の有効シュートを放つなど、試合の主導権を握った。しかしチェコは最後まで韓国に食い下がった。試合を決めたのは「氷上のメッシ」と呼ばれる韓国のチョン・スンファンだった。第3ピリオドを2-2で終え、5分間のサドンデス方式の延長戦に入ったが、延長戦わずか13秒、チョン・スンファンが決勝ゴールを決めたのだ。この日、2得点1アシストをマークしたチョン・スンファンはこの試合の最優秀選手(MVP)に選ばれた。


チョン・スンファンは5歳の時、近所の工事現場で遊んでいる途中、事故にあった。突然、構造物が倒れて右足が鉄パイプの下敷きになった。この事故でチョン・スンファンは足の一部を失って義足をつけることになった。チョン・スンファンは大学の先輩であり韓国代表のイ・ジョンギョンについてスケートリンクに行き、アイスホッケーの魅力に取りつかれた。チョン・スンファンは「試合を見てすぐにスピードとパワーに魅了された。アイスホッケーを始めた後は障害を恥ずかしく思わなくなった」と振り返った。

障害者アイスホッケーはそりに乗って競技を行う。このためスティックも2本だ。選手たちはそりに乗って氷上を走りながら体当たりする。パックをコントロールする時はそりの下の空間をうまく活用する。チョン・スンファンはそりに乗って疾走しながらパックを操るテクニックが独歩的だ。このため「ロケットマン」「氷上のメッシ」などと呼ばれている。チョン・スンファンは「世界最高のサッカー選手メッシに例えられるのは光栄」と語った。

2010バンクーバー五輪で6位に終わった韓国は2014ソチパラリンピックでメダル獲得を狙った。チョン・スンファンは「2013年に肺がんで亡くなった父の霊前にメダルを捧げる」と覚悟を固めた。しかしソチ大会で韓国は開幕戦でロシアに勝ちながらも、カナダとイタリアに敗れて順位決定戦(7位)に回った。2012年世界選手権当時に制作されて平昌パラリンピックを控えて公開された映画『私たちはソリに乗る』にもチョン・スンファンの父が登場する。チョン・スンファンは「練習日程が詰まっていて毎年正月にも父にあいさつできなかった。4年前に父の霊前にメダルを捧げるという約束をしたが、今度こそ必ずその約束を守りたい」と語った。

障害者アイスホッケーでは米国とカナダが世界最強を競う。韓国は昨年の江陵世界選手権で銅メダルを獲得し、ランキング3位だ。今回のパラリンピックで韓国は米国(2位)、日本(10位)、チェコ(9位)と同じ組に入っている。8カ国が出場した今大会では2組の1・2位が準決勝に進出する。韓国は日本とチェコを破り、事実上、準決勝進出を決めた。韓国は13日、予選最終戦で米国と組1位を争う。主将のハン・ミンスは「今まで一度も米国に勝っていない。しかし戦力の差は大きくない。今回は十分にやれそうだ」と意欲を見せた。

一方、韓国車いすカーリング代表はスロバキアを7-5で破って予選1位(3勝)になった。ソ・スンソク(47)、バン・ミンジャ(56)、チャ・ジェグァン(46)、イ・ドンハ(45)、チョン・スンウォン(60)と選手5人の姓がそれぞれ異なる代表チームは「五姓アベンジャーズ」または「オ(五)ベンジャーズ」と呼ばれている。韓国は12日午前9時35分にカナダ、午後7時35分にはドイツと対戦する。



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