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日本では低調な「#MeToo運動」…「みんなで一緒に」#WeToo運動スタート(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆被害者をまず非難する日本社会…慰安婦問題の無視も同じ脈絡

だが、伊藤氏の告白は日本では大きな支持を得ることができなかった。暴露の後、ネット上には伊藤氏が就職口を得るために山口氏を誘惑し、ひとりの人生を台なしにしようとしているというような非難があふれた。さらに一部の女性も、SNSなどで「酒の席について行ったことからして問題」として性暴行の被害者である伊藤氏の間違いだと批判した。典型的な2次被害が続いたが、日本メディアは沈黙した。

このような状況に目を向けたのはむしろ海外のメディアのほうだった。AP通信は先月28日、「In patriarchal Japan, saying ‘Me Too’ can be risky for women(日本では『Me Too』の告白をすることは女性にとってリスクなこと)」というタイトルの記事で、日本の性暴力被害者がぶつかる困難を分析した。伊藤氏の事例とあわせて登場した人物は去年ツイッターにセクハラ被害を暴露した20歳の女子大生で事業家の椎木里佳氏。椎木氏は自身の事業に投資するという企業家に性関係を求められたが、これを断ったため契約に失敗したという内容を公表した。だが、SNSでは椎木さんを「嘘つき」「評判取り」などという非難が相次いだ。


AP通信はこのような#MeToo告発者に対する日本人の反応を女性に対する根強い偏見と固定観念のためだと分析した。上智大学の三浦まり教授は「男性支配の社会では女性のほうが責められることになり、多くの被害者たちは、サポートや公正さを求めることをせずに、暴行やハラスメントを受けたことを忘れようとする」と述べた。日本政府が2015年に行った世論調査の結果によると、日本で性暴行被害を受けた人の4分の3は誰にも打ち明けたことがない。警察に性暴行の事実を届け出た被害者は4%を少し上回る程度だという。

和を重視する日本文化、和を乱す行動を非難する雰囲気も影響を及ぼした。国会議員出身のジェンダー・ダイバーシティ・アクティビストの池内沙織氏は「日本における同調圧力が、女性が声を上げたり、望まない性行為を含め様々なことに対して “NO” と言うことを思いとどまらせる」と説明した。池内氏はまた「日本は韓国をはじめ諸外国の被害者たちに同情の気持ちをほとんど示すことのない一方で、そういった固定的な観念が、戦時中軍隊で性的暴行を受けた日本のいわゆる“慰安婦”を事実上沈黙させている」と話した。

◆加害者には軽処罰、強姦を美化する淫乱コンテンツが性教育の重要な道筋

ニューヨーク・タイムズは昨年末に伊藤氏の事件を紹介する記事で、日本の性犯罪への処罰はいい加減だと指摘した。日本で性暴行加害者として届けられた事件のうち、裁判を受けたケースは3分の1に過ぎない。2017年、性犯罪者で裁判を受けた1678人のうち、懲役3年以上の実刑判決を受けたのはそのうち17%にあたる285人だという。昨年11月には横浜地検が女子大生に無理やり酒を飲ませて集団レイプをした一流大学の学生6人を理由も明かさず不起訴処分にしたこともあった。

日本の学校は性暴力予防の教育を正しく行っていない。ニューヨーク・タイムズは、漫画やポルノが性教育の重要な道筋だと捉えられている文化を背景に、むしろ強姦はその中で性的満足の延長線としてたびたび描かれていると批判した。

だが、このような暗鬱な雰囲気の中でも女性たちの暴露は続いている。はあちゅうというペンネームで活動する有名ブロガーで作家の伊藤春香氏(32)は昨年12月、過去のセクハラ経験をニュースサイトBuzzフィードを通じて公開して、#MeToo運動に参加した。2009年大型広告会社「電通」で仕事をしていた時、男性上司の家に何回も呼ばれ性的要求を受けたことがあるという。はあちゅうさんは「苦い体験を暴露することで自分自身のイメージが傷つくのではないか、また元同僚たちに迷惑がかかるのではないかといったことを恐れて、最初は我慢して忘れようとしていた」とし「しかし、ジャーナリストの伊藤さんの事件がニュースになり、#MeToo ムーブメントとなった後、告白することを決意した」と語った。

性暴力被害者が集まり、助け合いながら連帯する動きも生まれている。伊藤詩織氏はニューヨーク・タイムズとのインタビューで「私はまだまだ強くならなければと感じている」とし「なぜこれが“OK”で済まされる問題ではないのか、これからも語り続けるだけ」と語った。



日本では低調な「#MeToo運動」…「みんなで一緒に」#WeToo運動スタート(1)


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