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【社説】「THAAD」圧力と取材陣殴打で汚れた文大統領の訪中

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最初の中国国賓訪問を果たしてこの時期にする必要があったのかと感じる。昨日北京で行われた文大統領と習近平国家主席の韓中首脳会談ではこれといった成果が見られなかったからだ。高高度防衛ミサイル(THAAD)問題をめぐる葛藤に関連し、習主席は中国の立場を改めて明確にしながら「韓国が適切に処理することを望む」と述べ、圧力を緩めなかった。

我々が最も大きな関心を持つ、北核問題に対する中国のより大きな役割に関連し、習主席は「韓半島(朝鮮半島)非核化目標を必ず守る」とし「戦争と混乱は絶対に同意できず、韓半島問題は対話と交渉で解決しなければいけない」という従来の立場を繰り返すレベルにとどめた。成果といえば、韓中が「FTA2段階交渉の開始」を宣言し、粒子状物質への対応の協力など7件の了解覚書を締結した程度だ。また、両国がお互い冬季オリンピック(五輪)を準備する過程で協力しようという言葉を交わした。

訪中前から言及されていた中国の冷遇も残念な点だ。文大統領を空港で出迎えた人物は格が落ちる次官補級という話があり、この日の首脳会談後にも共同声明でなく報道発表文をそれぞれが出しただけだ。


特に李克強首相との昼食会日程がないというのは恥ずかしい。食事を重視する中国で第一のおもてなしは食事への招待だ。中国で文大統領が一人で食事を取らなければいけない「一人飯」慨嘆が出てくる理由だ。特にこの日午前、中国の警護員が韓国の取材陣に暴行を加えた不祥事は、文大統領の訪中に大きな汚点を残すことになった。警護員は韓国記者による文大統領への接近取材を阻止し、これに抗議する記者らに2回にわたり暴行を加える蛮行を見せた。特に倒れた記者を足で蹴って「大きな病院に行かなければいけないほど」(青瓦台関係者)のけがをさせ、これを止めようとする青瓦台関係者にまで手を出した。客を呼んでおいて殴打で接待するのが中国式の礼法なのかとため息が出る事件だ。

我々は今回の暴行が偶発事故でなく、中国の傲慢な態度から生じたものではないか確かめるべきだ。ちょうどこの日、中国環球時報は「一部の韓国メディアが文大統領に対する中国の礼遇を問題視し、両国関係の回復に冷や水を浴びせている」で報じた。中国共産党の宣伝媒体として機能する中国式言論観を韓国の自由言論にそのまま適用しようという論理と考えられ、深く懸念される。

我々は中国当局の責任のある措置を促す。暴力を振るう者を厳罰し、心からの謝罪と誠意のある治療がなければいけない。これとともに今回の事件に対する政府の安易な態度を指摘するしかない。「時間を置いて報道してほしい」という青瓦台関係者の注文から、文大統領の訪中成果を落としたくないという軽薄さが見えるからだ。文大統領は習主席との会談で韓国の国政目標を「国民が主人である政府」と説明したが、現場で自国民が暴行を受ける事件にもまともに対処できなければ、誰がそのような政府を信じてついていくだろうか。



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