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金正恩委員長、軍序列1位の黄炳瑞総政治局長を処罰

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

左から崔竜海(チェ・ヨンヘ)労働党副委員長、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長、金元弘(キム・ウォンホン)総政治局第1副局長。

北朝鮮の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長と金元弘(キム・ウォンホン)第1副局長が処罰されたという諜報を入手したと、国家情報院が20日明らかにした。

国家情報院はこの日、国会情報委員会業務報告で「崔竜海(チェ・ヨンヘ)労働党副委員長の主導の下、党組織指導部が総政治局の党に対する態度を問題視して総政治局を制裁した。過去20年間で初めてのこと」と述べ、このように明らかにした。

20年前の1997年、金正日(キム・ジョンイル)総書記が金日成(キム・イルソン)主席(94年)死去後に権力基盤を抑えるため、徐寛熙(ソ・グァンヒ)労働党農業担当書記を公開銃殺するなど3年間に2万5000人を除去し、総政治局も巻き込まれた。しかしその後、軍総政治局は無風地帯だった。


さらに黄炳瑞局長は北朝鮮軍内序列1位であり一時は権力序列2位と評価されてきた。金元弘副局長は昨年末、韓国の国家情報院長に該当する国家安全保衛相に任命されたが降格した後、総政治局第1副局長を務めてきた。

国会情報委の共に民主党幹事の金炳基(キム・ビョンギ)議員は「黄炳瑞局長と金元弘副局長をはじめ、総政治局所属の将校らまでが処罰を受けたという諜報が入り、国家情報院が注視している」とし「諜報の段階を越えて注目する段階」と述べた。金議員は「処罰の程度もあったが、それは(公開が)制限される。(国家情報院が)概ね知っていた」と伝えた。

匿名を求めた情報委員は「黄炳瑞局長らは身分上の処罰を受ける不利益にあった」とし「処罰の程度については国家情報院が保安を維持してほしいと要請した」と話した。

国会情報委員長の姜碩鎬(カン・ソクホ)自由韓国党議員は、「具体的にどんな処罰があり得るのか」という質問に対し、「その職から退く方法もある」と述べた。

北朝鮮で党や軍幹部に対する処罰のうち身分上の不利益を伴うものには▼革命化措置▼懲役▼党籍剥奪▼解任▼粛清(投獄または地方行き)--などがある。

姜議員は「革命化措置」の可能性を問う質問に「ノーコメント」と答えた。「革命化措置」とは、最高指導者の指示を履行しなかったり党の政策に背く行動をした場合、職責を剥奪して地方の農場などで思想学習や労働を通じて再教育を受ける処罰をいう。2人の処罰時点はこの2週間以内とみられると、匿名を求めた情報委員は伝えた。この委員は「4日に国家情報院が非公開国政監査をした当時、2人への言及はなかった」とし「その後に入手した諜報のようだ」と話した。また国家情報院は「北当局は高強度の国連制裁以降、党組織を通じた住民生活1日報告体系に入った」とし「飲酒歌舞と私的な集会が禁止され、情報流通統制も強化している」と伝えた。

国家情報院は北朝鮮の核実験の動きに関し、「6回目の核実験以降、2番坑道は放置、3番坑道は常時核実験が可能な状態で管理中」とし「4番坑道は最近、建設工事を再開している」と伝えた。韓国党幹事の李完永(イ・ワンヨン)議員は「金正恩委員長の決断によっていつでも核実験が可能だと国家情報院はみている」と述べた。



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