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【グローバルフォーカス】北朝鮮はなぜ核兵器にこだわるのか…4つの仮説(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「北朝鮮に対する予防打撃(preventive strike)が必要だろうか」と「北朝鮮を外交の対象とするのが可能だろうか」について議論するためには「北朝鮮が核兵器を保有しようとする理由は何か」という質問が先行しなければならない。この質問を扱う専門家は意外に多くない。まず、北朝鮮が核兵器を望む理由に対する仮設の中で2つは捨てる必要がある。

一つ目は「北朝鮮が核兵器を対米交渉カードとしようとする」という仮設だ。平壌(ピョンヤン)が核をワシントンとの交渉手段にしようとしたとすれば、この仮設が事実である可能性がある。しかし、北朝鮮は過去20年間、非核化の約束を着実に破ってきた。核保有国になるために2012年憲法まで変えた。金正恩(キム・ジョンウン)政権は経済発展など他の国家的目標のために核兵器をあきらめる意思がないということが明らかになった。一言でいうと、交渉の対象でない。今後、北朝鮮政権が核兵器の放棄を決める可能性がなくはないが、少なくとも現局面ではない。

捨てるべき2つ目の仮設は、北朝鮮が核をあきらめたリビアのムアマル・カダフィのみじめな終末やイラク戦争を目撃して核開発に乗り出したという主張だ。イラク戦争とカダフィの事例が核兵器に対する北朝鮮の執着を強化したかどうかは分からないが、根本的な原因ではない。2つの事例が発生するずっと前から北朝鮮が高濃縮ウラン(HEU)プログラムに着手したという証拠がある。


この2つの仮設を取り除けば、北朝鮮の核兵器、準中距離弾道ミサイル(MRBM)、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発に対する4つの説明が残る。

第一に、米国を抑止するためだ。北朝鮮は韓国戦争(朝鮮戦争)を通じて米国の恐るべき空軍力を経験した。金日成(キム・イルソン)は米国がベトナム戦争の時、地上軍の北ベトナム投入を敬遠することを目撃した。核武装をした中国が気になったためだ。何より北朝鮮の弾道ミサイルと核兵器は米国の韓国防御計画と空軍力の展開に混線を与えるのが大きな目的だ。

第2に、中国を抑止するためだ。米国がイラクを侵攻した後、米審問官らはサッダーム・フセインが大量破壊兵器(WMD)を保有したふりをした理由をフセインの参謀に尋ねた。彼らの答えは「フセインはイラクの敵であるイランに自国の軍事力の弱点を隠したがっていた」とのことだった。イランを警戒するために米国との戦争危険まで背負ったわけだ。似たような理由で北朝鮮は中国が北朝鮮を吸収するか、崩壊させることを阻止する抑止力が必要だ。



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