米海軍の戦艦ミズーリ(BB-63)がトマホーク巡航ミサイルを発射している。米国が北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)施設を攻撃する場合、このミサイルを使う可能性が大きい。(写真=米海軍)
駐日米海兵隊のF35B編隊が太平洋上空で空中給油演習飛行を行っている。(写真=米空軍)
作戦1段階は北朝鮮の防空網の除去。イージス艦・潜水艦から発射されたトマホーク巡航ミサイルが北朝鮮のSA-2とSA-5など、中長距離対空ミサイルとレーダーを破壊する。目と窓を除去することだ。それでこそ20キロ上空に高高度無人航空機のグローバルホークを飛行させ、北朝鮮軍の動きをいちいち確認することができる。。
2段階は軍指揮機能の無力化だ。平壌(ピョンヤン)の北にある大成山国士峯(テソンサン・ククサボン)の地下壕「チョルボンガク」を攻撃して指揮通信能力を麻ひさせる。グアム基地のB-2ステルス爆撃機が出撃し、バンカーバスター(GBU-28)を投下して破壊する。人命被害なしに北朝鮮の電力供給網や有線・無線通信施設を破壊する誘導爆弾(ブラックアウト爆弾・電磁パルス爆弾)も落とす。北朝鮮軍指導部の指示が配下部隊にまともに伝わらないように取る措置だ。
3段階は核・ミサイル施設の破壊。平安北道寧辺(ピョンアンブクド・ヨンビョン)の5MWe原子炉など核施設をはじめ、ミサイル工場などが攻撃の目標だ。核兵器が搭載できる弾道ミサイルと燃料貯蔵庫も破壊の対象だ。この時、北朝鮮のミサイル発射車両は随時移動しながら攻撃を避けることができるが、30センチの物の動きまで把握する偵察衛星(KH-12)とグローバルホークが役割を果たす。航空母艦から離陸したF35B戦闘爆撃機とB-2ステルス爆撃機で精密誘導爆弾を投下し、イージス艦と潜水艦からはトマホークで攻撃に出るものと見られる。短時間内で数百個の目標物を攻撃することができる。
4段階は咸鏡北道豊渓里(ハムギョンブクド・プンゲリ)地下核実験場の破壊だ。13日、米軍がイスラム国(IS)の地下トンネル基地への攻撃で使ったモアプ(MOAB・GBU-43)爆弾が使われる可能性がある。輸送機・特殊作戦機MC-130から投下され、地下60メートルにある構造物も破壊する。
パク・ヨンハン/統一文化研究所研究委員
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