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<北核実験>金正恩氏の核暴走 トランプ氏を試す

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が3日、文在寅(ムン・ジェイン)-ドナルド・トランプ体制スタート以降初めての核実験で、通算6回目核実験を敢行した。

9月初めの週末、咸鏡北道吉州郡(ハムギョンブクド・キルジュグン)の豊渓里(プンゲリ)地下核実験場で北朝鮮が押した6回目の核実験ボタンは、韓米に向かって「レッドライン(限界線)」を越えるという通告だった。

北朝鮮核兵器研究所はこの日、豊渓里での核実験から3時間後に発表した声明で「大陸間弾道ロケット(ミサイル、ICBM)装着用水素爆弾の試験を成功裏に断行した」と主張した。事実上、ICBMに装着する核弾頭、それも水素弾の小型化・軽量化に成功したという意味だ。


トランプ大統領はこの日、ツイッターに「北朝鮮は、(北朝鮮を)助けようと努力しているがほとんど成功していない中国にとって重大な脅威で、当惑感を抱かせるようなごろつき国家(Rogue Nation)になった」とし「韓国は北朝鮮への融和的対話が機能しないということに気づきつつある」と書き込んだ。文大統領の対話重視政策に反対する姿勢をにじませる表現だった。「北朝鮮は炎(fire)と怒り(fury)に直面することになる」(先月8日)としながら、軍事オプションの可能性も考慮に入れているトランプ大統領が、北朝鮮との対話無用論を公開的に取り上げながら韓半島(朝鮮半島)情勢が予測できない方向へと向かっている。

核融合連鎖反応を通した水素爆弾はウランやプルトニウムなど核分裂反応を利用した原子爆弾より数百倍以上の威力を持つ。実際、軍当局などは今回の核実験爆発力を50~160キロトンとみている。これは過去最大の爆発力で、第2次世界大戦当時に長崎に落とされた核爆弾(21キロトン)の少なくとも2.5倍になる。

文在寅大統領は先月17日の就任100日記者会見で、北核のレッドラインに関連して「ICBMを完成させ、それに核弾頭を搭載して武器化することになる」と述べていた。そのような文大統領のレッドラインを金正恩がこの日踏み、遠くない将来に越えると威嚇している状況だ。米国には「どうせ軍事オプションなど使えないに決まっている」と大胆にあざ笑ってみせたも同然だ。

金正恩氏が6回目の核実験を強行したことで、北核問題解決に向けた韓米両国の「対話と圧迫並行」基調も見直しが不可避となった。

この日、文大統領は国家安全保障会議(NSC)を主宰して「国際社会とともに最高水準の強い報復措置を講じよ」と指示した。「北朝鮮の核・ミサイル計画を、完全かつ検証可能で、不可逆的に断念し孤立させるような国連安保理決議推進など、すべての外交的措置を講じよ」とも述べた。鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は「NSCでは、米国が保有した最も強力な戦略資産を展開する案も協議することにした」と明らかにした。

この日の北朝鮮の核実験は、核兵器を完成させた後に、同等な核保有国対核保有国の立場で、米国と非核化交渉ではなく「軍縮交渉」をするという戦略を行動に移したものだ。パキスタンが1998年5月28日と30日、6回にかけて核実験を行った後、国際社会から事実上の核保有国として黙認されている前例を狙っている。



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