120年の在日韓国人の歴史を研究して教育してきた李成市早稲田大学教授。最近「在日韓人歴史資料館」第2代目館長に就任した。(写真=在日韓人歴史資料館)
名古屋で生まれ早稲田大学で韓国と東アジアの古代史を専攻した彼は、「苦難に満ちた在日韓国人の歴史はまさに近代日本の歴史を映す鏡」と話す。彼の歴史観はディアスポラがそうであるように1カ所に定住しない。民族主義と国家主義と翻訳されるナショナリズムは批判の標的だ。彼の代表作『作られた古代』は韓日歴史対立が激しかった2001年に出版された。題名が暗示するように歴史を「作られる」ものとみる。彼が映した歴史の鏡は一次的に帝国主義者などの軍事的目的によって作られた歴史に批判的に光を当てる。広開土大王碑石を初めて発見した日帝がそこに書かれた碑文を帝国主義を強化するのに活用してきた非理をひとつひとつ引き出す厳密性が際立って見える本だ。
「また別のディアスポラ、在日韓国人は近代日本を映す鏡」(2)
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