話題の映画『怒り』を演出した在日同胞3世の李相日監督。〔写真=ラ・ヒチャン(STUDIO 706)〕
映画『怒り』の場面。(写真=メガボックス・プラスエム)
『怒り』は彼の7番目の作品で、日本のベストセラー作家の吉田修一さんの同名小説をスクリーンに移した作品。李監督が吉田さんの小説を映画化したのは『悪人』に続き2番目だ。2つの映画はいずれも殺人事件が発端になる。『怒り』は殺人事件にからまった3人の容疑者、そして衝撃的な犯人の正体を描く。犯人はある夫婦を殺害して現場に「怒」という文字を残す。1年後、指名手配されている中で、殺人犯かもしれない3人の男がそれぞれ千葉県の港町、東京、沖縄で新しい人間関係を結んでいく。後半になるほど「誰が犯人なのか」という問題より、周辺人物が3人の男を「信じるのか、疑うのか」という問題が重要になる。李監督は映画の企画意図を次の通りに説明した。
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